なかなか進まない①2015/03/24

「なかなか進まないなぁ…」
と、感じている生徒さんはいませんか?

「先に進まない」と感じる状態が続くと、
練習する”やる気”が失われたり、
つまらなくなったり、飽きたり、
気持ち的に焦ってしまったり、
あまり良い結果が得られません。

このように感じられる原因として、
次のようなことが考えられます。
 1・レッスン進度の基準を知らない
 2・やりたいメニューが多すぎる
 3・練習不足、または練習が非効率的
 4・実力以上のものに取り組んでいる

では、その内容を順にみていきましょう。
長くなりそうなので、今日はまず2つ。(笑)

========================

1・レッスン進度の基準を知らない

普段、取り組んでいる曲は、
何回のレッスンで丸○(終了)になりますか?
レッスンを3回も受ければ
どんな曲でも弾けるようになるもんでしょ、
…なんて思っていませんか~?

譜読み→片手練習→両手合わせ→
→弾きこみ→表情豊かに仕上げる

通常はこのような手順で仕上げていきます。
両手で何とか弾ければ「ハイ、OK!」ではなく、
その先がレッスンの醍醐味ともいえます。
特に中級以上のレベルの曲になると、
1回のレッスンでパっと習得できるものではなく、
指摘やアドバイスを受けながら、
数回のレッスンにわたり、
曲を仕上げていくことも多いかと思います。

当教室でピアノを習っている方々の
丸○までの期間(基準)をまとめてみました。
1曲仕上げるまでにかかる期間を
自分の通常のレッスン進度と照らし合わせて
チェックしてみて下さいね。(^-^)
(※当教室の生徒さんは全員大人です)
(※当教室は月2回のレッスンが主流です)
(※この基準はあくまで目安です)

◆1~2ヵ月(レッスン回数1~4回)で丸なら、
無理なくできる曲。
自分にとって簡単~やや簡単な曲。
(初心者さんは)1曲にあまり時間をかけず、
この程度の進度で進んでいくのが理想。
基礎力や読譜力をつけるのには
適したレベル、と、いえるでしょう。

◆3~4ヵ月(レッスン回数5~8回)で丸なら、
「楽勝~♪」とは言えないレベルですが、
練習として取り組むには適している曲。
楽しく取り組めているのであれば問題はなく、
トライしてみるには適した曲、と、いえます。

◆5~6ヵ月(レッスン回数9~12回)で丸なら、
やや無理のある選曲、チャンレンジ曲。
余裕をもって弾きこなすのは難しいでしょう。
「私は○○(曲名や作曲者名)を弾いている!」
という自己満足が大きくなりがち。
たまに背伸びして挑戦するのは良いけれど、
表面的に学んだだけになる恐れ大、なので、
バランスの良い選曲を心掛けましょう。

◆1曲を仕上げるのに半年以上かかる場合、
きちんと仕上がらない可能性が高いです。
(仕上がっても完成度が低い恐れ大)
「どうしても原曲通りにやりたい!」
「楽譜に書いてある通りに弾きたい!」
という場合を除き、アレンジ(簡単or短く)など、
手を加えて弾きやすくして取り組むか、
一旦、やめて「寝かす※」と良いでしょう。
※実力をあげてから再挑戦する方法

=======================

2・やりたいメニューが多すぎる

「なかなか先に進まない」と感じている場合、
あれもこれも…と手を出し過ぎている、
ということも考えらえます。

「指のために○○(教本)やりたいです!
曲は憧れの××(難曲)を弾きたいです。
あと、同時進行で△△も弾きたいです。
それと、コードで弾けるようになりたいのと、
初見やリズムにも強くなりたいです。
あ、簡単にアレンジした曲は嫌なので…」

…と、こんな感じは要注意!
”やる気”はとても感じられるけど、
どれも中途半端になりがちです。(´д`lll)
当教室は、
「希望を優先しなるべく取り入れる」
というレッスンスタイルをとっていますので、
本人の意思を尊重し、”やる気”を信じて、
まずは練習メニューに取り入れます。
ですが、レッスンは1時間10分ですので、
限られた時間で、それらのメニューを
確実に消化して進めていくには、
「自宅練習」は必須!大前提です。
レッスン時にこなせていないようであれば、
完全に”足踏み状態”が続きます。
「進まないよ~」と嘆きたくなったら、
あれもこれも…になっていないか、
自分のやりたいことを整理しましょう!

※たくさんのメニューでも
コツコツとこなして確実に進んでいる
頑張り屋さんもいらっしゃいます。
※色々なことに挑戦したい場合、
自分でメニューを決めてしまわずに、
なるべく事前に私にご相談下さい。

=======================

自分のレッスン進度はいかがでしたか?
自分に適した選曲ができていましたか?
欲張りなメニューになっていませんでしたか?

レッスンを無理なく楽しく続けるためには、
「進んでいる」と実感することは大事です。
しかし、だからといって、
どんどん先だけを見て色々と手を付けて、
きちんと身についていないのに、
進んでいっても、それは意味がありません。
繰り返してきた小さな前進は、
ふと立ち止まって振り返った時、
大きな進歩になっているはずです!
確実に進んでいきましょ。(*^ー^)ノ

続き(3&4)はまた後日。
近いうちに書きます~。