速い曲こそゆっくりと ― 2016/12/26
「速い曲がどうも苦手で…」
「速いフレーズがうまく弾けない」
「なかなかテンポがあげられない」
よく耳にするお悩みです。
今、頷きながら読んでいる生徒さん、
いらっしゃるんじゃないでしょうか。(^-^)
そんな方々へポイントを
ちょこっと伝えしようと思います。
※詳しく知りたい方はレッスンで!
≪ケース1≫
この曲は本来速いテンポの曲だから…と、
両手合わせが済んだばかりの段階で、
早速テンポUP。
何度も練習を繰りかえすうちに
勢いで何となく形にはなってきたけど、
なかなか細かいミスがなくならない。
音が汚かったり、外したり…。
どうも雑に聴こえる。
↑
これ、
実は雰囲気を味わっているだけで、
あまり練習にはなっていません。
「少しそれっぽく弾けてきているぞ」と
思いたいところでしょうが、残念ながら、
全体的にほぼ弾けていない可能性大。
誤魔化して表面的に”速く弾けてる風”に
音を鳴らしているだけだったりします。
~ポイント~
フレーズや小節ごとに区切って、
丁寧にゆっくり良い音で弾く練習が大事。
どの小節の、どの拍からでも
すんなり弾き始められるようにします。
右手、左手がそれぞれが
勢いで弾き進めるのではなく、
常に拍を意識ながら、
両手のタイミングがピタッと合っているか、
音がヨレたり転んでいないか、など、
耳を使ってチェックするようにしましょう!
指が”覚えた動作”を勝手にするのではなく、
「自分自身がコントロールしている感覚」
を持つことがポイントです。
≪ケース2≫
丁寧にゆっくり練習しているつもりけど、
ちょっとでも速度をあげるとダメ。
すぐにつかえたり、止まったりしてしまう。
↑
これ、
その場、その場で音符に対応(というより反応)
しながら弾いている可能性大。
脳の処理が追いついていないのです。
必死になって頭から終わりまで弾き進め、
最後まで弾き終わったら、
「ハイ、また曲の始めから」という
練習の仕方をしていませんか?
~ポイント~
何小節にもわたって
漠然と1音1音の音符を順に読みながら
ただ弾き続けるのではなく、
音のまとまりや規則性などを見つけ、
モチーフやフレーズごとに練習をし、
まずは短い単位(数拍~数小節)で
サラッと弾けるようにしましょう。
その音の並びを、
脳にも体にもなじませる作業が必要です。
その後、それらを連結させて
少しずつ大きなまとまりにし、
スムーズに弾けるようにしていきます。
単語そのものが
スムーズに発音できていないのに、
文章をスラスラ言えるはずありませんよね。
音楽も同じですョ(^-^)
≪ケース3≫
ゆっくり丁寧に練習もしたし、
両手の合わせも問題はない。
本来のテンポで何とか弾けきている、
とも思う。だけど…腕が痛い!((+_+))
とにかく手が疲れる~。
↑
あらら…
リラックスして弾けていますか?
必要以上に体に力が入っていたり、
手がこわばった状態で
弾き進めている可能性大。
音の流れに対する手の動きをよく分析し、
フォームや弾き方を見直しましょう。
~ポイント~
手首が下がり過ぎていたり(逆もある)、
手首に無理な角度をつけて弾いていたり、
肩があがっていたりしませんか?
鍵盤上で指を置く位置(打鍵位置)や
指先の向いている方向が適切でない、
なんてこともあったりします。
打鍵し終わった指(弾き終わった指)に
いつまでも余計な力が残っていないか、
次の音に向けて無駄な動きをしていないか、
指先をいちいち持ち上げ過ぎていないか、
手首は柔軟な状態にあるか、など、
自分の身体に意識を向けてみましょう。
痛い時は無理に弾き続けないこと!
コレ、とても大切。
やみくもに「弾く練習」をするのではなく、
フォームなど見直す時間をとりましょう。
≪その他のポイント≫
速く弾けない(弾きにくい)場合は、
運指、つまり指使いに
原因があることも多いです。
楽譜に書いてある指番号が
「絶対」ではありません。
人それぞれ手の大きさや
指の長さなどは違いますからね。
基本的には指定された通り指で弾きますが、
何通りも考えられる場合もあるので、
指の運びがスムーズにいかない時などは
検討し直すことも必要です。
また、ゆっくり練習していた時は
問題が無いように思えた指使いでも
速く弾き始めたらどうもしっくりこない、
なんてこともあったりします。
指使いを自分で考えていくのは、
慣れていないと少々難しいかもしれません。
変更が必要と思える場合には
アドバイス&指導しますので、
違和感がある場合は
いつでも相談してくださいね。
===================
速い曲や速いパッセージを練習する時、
私がいつも自分自身に
言い聞かせていることがあります。
『ゆっくり正確に弾けないものが
速く弾けるわけがない!!』
です。
その曲の雰囲気を味わいたくて
つい、パパパ~っと理想の速さで、
弾いてみたくなるのはよくわかります。
ですが、上辺だけで弾いていると
結局、弾きこなせるようになりません。
粒のそろった美しい音で
軽快に、流れるように
速い曲を弾きこなしたかったら、まずは、
『ゆっくり確実に。そして丁寧に』
この練習を忘れないで下さいね♪
「速いフレーズがうまく弾けない」
「なかなかテンポがあげられない」
よく耳にするお悩みです。
今、頷きながら読んでいる生徒さん、
いらっしゃるんじゃないでしょうか。(^-^)
そんな方々へポイントを
ちょこっと伝えしようと思います。
※詳しく知りたい方はレッスンで!
≪ケース1≫
この曲は本来速いテンポの曲だから…と、
両手合わせが済んだばかりの段階で、
早速テンポUP。
何度も練習を繰りかえすうちに
勢いで何となく形にはなってきたけど、
なかなか細かいミスがなくならない。
音が汚かったり、外したり…。
どうも雑に聴こえる。
↑
これ、
実は雰囲気を味わっているだけで、
あまり練習にはなっていません。
「少しそれっぽく弾けてきているぞ」と
思いたいところでしょうが、残念ながら、
全体的にほぼ弾けていない可能性大。
誤魔化して表面的に”速く弾けてる風”に
音を鳴らしているだけだったりします。
~ポイント~
フレーズや小節ごとに区切って、
丁寧にゆっくり良い音で弾く練習が大事。
どの小節の、どの拍からでも
すんなり弾き始められるようにします。
右手、左手がそれぞれが
勢いで弾き進めるのではなく、
常に拍を意識ながら、
両手のタイミングがピタッと合っているか、
音がヨレたり転んでいないか、など、
耳を使ってチェックするようにしましょう!
指が”覚えた動作”を勝手にするのではなく、
「自分自身がコントロールしている感覚」
を持つことがポイントです。
≪ケース2≫
丁寧にゆっくり練習しているつもりけど、
ちょっとでも速度をあげるとダメ。
すぐにつかえたり、止まったりしてしまう。
↑
これ、
その場、その場で音符に対応(というより反応)
しながら弾いている可能性大。
脳の処理が追いついていないのです。
必死になって頭から終わりまで弾き進め、
最後まで弾き終わったら、
「ハイ、また曲の始めから」という
練習の仕方をしていませんか?
~ポイント~
何小節にもわたって
漠然と1音1音の音符を順に読みながら
ただ弾き続けるのではなく、
音のまとまりや規則性などを見つけ、
モチーフやフレーズごとに練習をし、
まずは短い単位(数拍~数小節)で
サラッと弾けるようにしましょう。
その音の並びを、
脳にも体にもなじませる作業が必要です。
その後、それらを連結させて
少しずつ大きなまとまりにし、
スムーズに弾けるようにしていきます。
単語そのものが
スムーズに発音できていないのに、
文章をスラスラ言えるはずありませんよね。
音楽も同じですョ(^-^)
≪ケース3≫
ゆっくり丁寧に練習もしたし、
両手の合わせも問題はない。
本来のテンポで何とか弾けきている、
とも思う。だけど…腕が痛い!((+_+))
とにかく手が疲れる~。
↑
あらら…
リラックスして弾けていますか?
必要以上に体に力が入っていたり、
手がこわばった状態で
弾き進めている可能性大。
音の流れに対する手の動きをよく分析し、
フォームや弾き方を見直しましょう。
~ポイント~
手首が下がり過ぎていたり(逆もある)、
手首に無理な角度をつけて弾いていたり、
肩があがっていたりしませんか?
鍵盤上で指を置く位置(打鍵位置)や
指先の向いている方向が適切でない、
なんてこともあったりします。
打鍵し終わった指(弾き終わった指)に
いつまでも余計な力が残っていないか、
次の音に向けて無駄な動きをしていないか、
指先をいちいち持ち上げ過ぎていないか、
手首は柔軟な状態にあるか、など、
自分の身体に意識を向けてみましょう。
痛い時は無理に弾き続けないこと!
コレ、とても大切。
やみくもに「弾く練習」をするのではなく、
フォームなど見直す時間をとりましょう。
≪その他のポイント≫
速く弾けない(弾きにくい)場合は、
運指、つまり指使いに
原因があることも多いです。
楽譜に書いてある指番号が
「絶対」ではありません。
人それぞれ手の大きさや
指の長さなどは違いますからね。
基本的には指定された通り指で弾きますが、
何通りも考えられる場合もあるので、
指の運びがスムーズにいかない時などは
検討し直すことも必要です。
また、ゆっくり練習していた時は
問題が無いように思えた指使いでも
速く弾き始めたらどうもしっくりこない、
なんてこともあったりします。
指使いを自分で考えていくのは、
慣れていないと少々難しいかもしれません。
変更が必要と思える場合には
アドバイス&指導しますので、
違和感がある場合は
いつでも相談してくださいね。
===================
速い曲や速いパッセージを練習する時、
私がいつも自分自身に
言い聞かせていることがあります。
『ゆっくり正確に弾けないものが
速く弾けるわけがない!!』
です。
その曲の雰囲気を味わいたくて
つい、パパパ~っと理想の速さで、
弾いてみたくなるのはよくわかります。
ですが、上辺だけで弾いていると
結局、弾きこなせるようになりません。
粒のそろった美しい音で
軽快に、流れるように
速い曲を弾きこなしたかったら、まずは、
『ゆっくり確実に。そして丁寧に』
この練習を忘れないで下さいね♪
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