指を広げるストレッチ2018/01/18

◇ ピアノの調律をお願いしました ◇

去年のうちに…と予定していましたが、
都合が合わず、年が明けてしまいましたが、
グランドピアノの調律をして頂きました。

これで週末の勉強会も安心♪
気持ちの良い音でレッスンを楽しんでくださいね。

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先日のレッスンでの出来事。

「じゃぁ、次回から曲の後半に入るので
譜読みを進めていってくださいね。
すでに自分で少し練習してみてありますか?」
という私の質問に、
「せ、先生~、やってみたけどムリです~」
と、涙の訴えをしたS口さん。

始めの部分を少しだけトライしてもらうと、
あらら…、いきなり辛そうだ。
この曲、後半になると和音が続くんです。
間に音を挟んだオクターブの和音から始まり、
その後はポジションを交互に動かす和音の連続。

小柄な彼女。
その体格の通り、手も小さい。
オクターブは一応届いてはいるものの、
ピィーン!と指先を突っ張って届いている感じ。
指が外方向に開ききって反っている、
といえばイメージできるでしょうか?
こうなると間の音を同時に鳴らすことは
かなり厳しいのだ。
(理想は、指の頭が鍵盤をしっかり捉えて
掴むような下方向への力が働いていること)

むむ。(・_・;)
ここは無理せず一番下の音を抜きましょう。
和音間の繋ぎやすさを駆使した指使いよりも
手に負担のかからない指使いにしましょう。
…など、いくつか修正。
「ぅわあ~屈辱的だ~」
と嘆き悲しむ彼女をなだめつつ、
レッスンを終えたのでした。

***

残念ながら手の大きさはもう変わりません。
指もこれ以上、長くなりません。

じゃぁ、オクターブが出てくる曲は諦めるの?
和音が連続するような曲は弾けないの?

手が小さい人は悲しい気持ちになりますよね。
でも、悲観的にならないでください。(^-^)
子供たちの手が小さいことは想像できますよね。
それでも和音が連続するような曲を、
達者に弾く子は多くいます。
小柄なピアニストが演奏会で
両手ともにオクターブの出てくる難曲を
バリバリ弾いていたりもします。

もちろん「手が大きいこと」は
ピアニストにとってそれだけで有利なんですが、
オクターブや和音の連続を弾く際に大事なのは、
実は柔軟性なんです。
「柔軟に」というと、腕や手首の使い方を
イメージする方が多いと思いますが、
それに加えて、「指と指を柔軟に広げること」が
とても大切なポイントなんですね。

指の股(水かき部分)を広げたり、
手の甲(手の平)に隠れている
各指の骨と骨の間の筋肉をほぐす、など
お風呂に入りながらストレッチをしましょう。
時間はかかりますが有効です。

他にも、指が届かない場合は、
音をアルペジオ(分散)で弾いたり、
音を省略したり、片方の手で拾ったり…と
対処方法はいくつかありますし、
指を広げるタイプの練習曲などを使って、
地道に繰り返し練習していく方法もあります。
(※まずは手を傷めないこと、これが一番大事!)

だから、大丈夫!
諦めないで。

手が小さい人は、その分、
指の可動域を広げてカバーするのだ!!!
今日からレッツ、ストレッチ♪