上達に欠かせない要素(その2)2018/04/01

お待たせしましたー!(=゚ω゚)ノ
前記事の続きです。

上達に欠かせない要素って
『素直さ』の他に何があるだろう?と考え、
私が出した答え、それが『練習力』。
練習力という言葉は本来ないのですが、
練習に対する『想像力&発想力+行動力』、
これらを私は『練習力』と呼んでいます。(笑)

レッスンではどの生徒さんも、
手のフォームや身体の使い方に始まり、
楽譜の読み方、理論的なこと、
リズムのノリや強弱緩急など細かな表現、
自宅での練習の仕方など、
指導を受けていますよね。
「ふむふむ」「なるほど~」と納得し、
その場で何となく弾けるようになったりすると、
上手くなったような気分になることも…。
でも、残念ながらこれ幻想です。
レッスンマジック!(笑)

月にたった2回のレッスン時間のみで
「上達すること」はほぼ無理なんです。
頭で理解したことをしっかり身体に馴染ませ、
自分のモノとして習得していくには、
自宅での練習は欠かせません。
何より日々の練習が大事。
素直に取り組むことが基本!

…ということで、まずはコレ↓
・レッスンで教わったことを思い出して
 同じように家でもやってみる。
・指導された練習方法を実践してみる。

そしてその先、上達への鍵となるのが、
練習に対する『想像力&発想力+行動力』。
つまり『練習力』なんですね。
「言われたことを素直にやる」の一歩先。
練習を自分で考え、そして、やってみる。

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「他にどんな練習の選択肢があるかな?」
「ここの部分はどんな練習が効果的かな?」
「上手く弾けない原因は何かな?」
「理想的な音色を出すには何が必要かな?」
など、
〇〇する(なる)にはどうすれば良いかな?と
考える力=想像力、です。
自分で現状を把握&分析し、
適当と思われる練習方法を考える(or選ぶ)こと。
自宅での練習方法はレッスンで伝えていますが、
練習を重ねるごとに状況は変化していくので、
やはり日々の変化に細かく対応できるよう
自分で考える力が育つと良いですよね。

想像力と似ているけど、
もっと自由な思いつきで練習する力、
これが発想力。
「そうだ!左右交互に1小節ずつ弾いてみよう」
「手元を見ずにどこまで弾けるかやってみよう」
「右手(メロディ)は歌って左手は弾いてみよう」
「楽譜を覚えてドレミで全部歌えるようにしよう」
など。
あまり役に立たないかもしれないし、
直接的な効果は得られないかもしれない。
いわゆる「遊び」の要素が強かったり、
「実験的」な練習だったりします。
(↑ムフ。小さい頃から私の得意分野!笑)
こうした自由な発想に基づく練習は、
音楽全般に対する総合的な力を育てます。
思わぬ発見や成果があったり、
効果的な練習方法が見つかる場合もあるから
決して侮れません!

そして、最後に。
思い浮かんだ『想像力&発想力』を
実際に行なうのが=行動力。
これが伴っていないと話しになりませんね。
立派な練習メニューもやらなきゃ意味がない。
とにかく「やる」。
つべこべ言わずに「やる」。
ピアノを弾く。
練習する。

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そんなわけで、もともとの質問
「どんな人が上達しますか?」は…

学ぶ姿勢が『素直であること』に加え、
練習方法、練習スタイル、練習メニュー…
それらを自分の状態に合わせ柔軟に考え、
数多くのアイディア思いつくことができ、
きちんと実践できる人。

という答えになるかな。

豊かな『練習力』を身につけることによって、
(レッスンで教わることだけに留まらず)
自分自身で解決する力、乗り越える力、
が養われていきます。
それはピアノを学ぶ上で自信となり、
「ピアノを弾くこと」の楽しさにプラスして、
「練習」も楽しめるようになります。
好循環が生まれるんです♪
皆さんにも『練習力』を少しずつ身につけて
楽しく「上達」を目指してほしいなぁ~
そんな風に思っています。(*´ω`*)

『練習力』について質問などがあれば
レッスンで遠慮なく聞いてくださいね♪

交流会のお知らせ2018/04/09

2018年「交流会」の開催日が
決定いたしましたので、
お知らせ致します(*^ー^)ノ

全ての生徒さんにご都合をお聞きして、
皆さんが参加できるよう
スケジュールを調整するのは困難なため、
今年も私の独断で決めさせて頂きました。
どうかご理解いただきたく思います。

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『ピアノ交流会&食事会』
2018年6月24日(日曜日)

昼の部:ピアノ交流会
夜の部:食事会

メインは「昼の部」午後~夕方。
ピアノを囲んでの演奏が中心。
その後、1階広間にて「夜の部」食事会。

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時間や会費などの詳細を記した
「参加申し込み用紙」は
後日、レッスン時にお渡しします。
ご質問などがあればその時に遠慮なくどうぞ。

前日の23日(土)は準備にあてるため
レッスンを行なえませんので、
それを踏まえたうえで
6月はレッスンスケジュールを
組んでくださいますよう宜しくお願い致します。
(※なお今年は22日も都合によりレッスン不可)

今年もレッスン室と隣りの部屋を開放し
交流会を行ないます。
参加人数によっては椅子の数もギリギりで
息苦しいこと間違いなし。(汗)
そう…つまり、毎年のことですが
人数に対して部屋が狭すぎるんです~。(;´Д`)
一方の部屋に留まらず行ったり来たりして
うまいこと2部屋に散らばってお過ごし下さい。
皆さんのご協力をお願い致します!

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※以下、毎年お伝えしているメッセージです


『交流会は発表会ではありません』

当教室には、
大人になって初めてピアノに触れた方、
練習時間を確保するのも大変な中
自分のペースで続けられている方、
正統派クラシックを基礎から学ばれている方、
ピアノの腕前は中上級レベルでありながら、
全く違うジャンルに1から挑戦されている方、
理論を中心に学んでいる方…など、
色々な方がいらっしゃいます。
皆同じ「Studio*ABE*」の生徒さんですが、
条件や練習状況、レッスン内容は様々です。
それを横一列に「発表」と位置付けて、
仕上げた曲を人前で披露して頂くことには、
やはり無理があると思うのです。

私が「発表会」と言わないのは、
そんな理由からです。
交流会は「生徒さん同士の交流」を
一番の目的としています。
どうぞ気軽な気持ちでご参加くださいね♪

…とはいえ、
ピアノを人前で演奏する機会があること、
他人の演奏を間近で聴く機会があることは、
良い刺激となり、今後の「やる気」にも繋がります。
また聴き手を意識して演奏をすることは
音楽の本質を学ぶうえでとても大切なことで、
そういった意味でも「交流会」は
良い機会であると言えるでしょう。

皆で楽しくピアノを弾き合いながら
「交流」を図ることができる
”学びの場” を提供したい!
…そんな思いでこれまでも開催してきました。
皆さんにこの思いがご理解頂けると嬉しいです。

交流会に関するご質問がありましたら、
レッスン時に何でも聞いて下さいね(^-^)

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* お知らせ *

4/28(土)~30(火)は仙台帰省(予定)のため
レッスンができません。
ご迷惑をおかけしますが、
レッスンスケジュール(2回目の日程)の調整を
宜しくお願い致します!

YouTubeがお手本??2018/04/27

早いもので4月も終わろうとしています。
交流会に参加する予定の生徒さんは
いよいよ練習も本気モードに突入!
という方が多いのではないでしょうか。
私もジワジワと迫りくる交流会に
焦り始めましたよ~。
せっせと準備せねば!(汗)

先日よりレッスン時に
・交流会のお知らせ(申し込み用紙)
・交流会ブルースの譜面(新しいもの)
を配布しています。
まだ受け取っていない方は
「くださーい!」と申し出てくださいね。

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さて。
今日は「動画を見る(聴く)こと」について
書いてみようと思います。

CDやデータを購入(orレンタル)して
音楽を楽しんでいる人は多いかと思います。
移動中のBGMとして気軽に楽しんだり、
新たな曲との出会いを探して聴きあさったり、
好きな音楽家の演奏を片っ端から聴いたり、
良い音質でプロの名演にどっぷりと浸ったり…。

近年は、YouTubeなどの動画サイトでも
多くの音楽動画がアップロードされているので、
より身近に音楽を楽しめるようになりましたね。

いやぁ、ホント、
便利な世の中になったなぁ~と、しみじみ。(笑)
好きな1曲のためにお金を払ってCDを買い、
音だけを聴くことが普通だったのに、
今や、無料で「プロピアニストが演奏する姿」を
繰り返し見ることが出来ちゃうんだから…。
動画のカメラアングルによっては指の運び、
ペダルを踏む様子までわかるので、
参考になることは多いです。

そんなことから、
今どきは、純粋に「音楽を楽しむ」以外に
自分が学ぼうとする曲(学んでいる曲)を
YouTubeなどで検索して
「練習のために聴く・聴いてから練習する」
という学習者も結構いるのではないでしょうか。
お手軽ですからね~。
探せば大抵は
「どこかの誰かが弾いている動画」が
見つかるんですから。
やはり便利です。

しかし…
この「ネット動画を参考にすること」について、
ピアノを教えている先生達の間では
たびたび問題視され話題になります。
やはりメリット・デメリットがあるので、
自己責任で上手く使えないと「危険」なんです。
ですから特にお子さんの場合は要注意!
Studio*ABE*の生徒さんは皆大人なので、
動画を参考することも”アリ”かと思いますが、
やはり使い方にはある程度、注意が必要!
その辺を詳しく書いてみますね。

動画を参考にすることのメリットは、
『無料で手軽に曲を知ることが出来る』
何と言ってもやはりコレ!ですよね。
新しいレッスン曲に取り掛かる前に、
「どんな曲かな?」と動画を見る(聴く)だけで
曲の雰囲気やテンポがわかったりしますし、
それによって「わぁ~弾けるようになるかな?」
とイメージが膨らみワクワクしたり、
練習のやる気が増すこともあると思います。

ですから、
「曲の雰囲気を知り、やる気を高めるために、
まずは数回、全体像をつかめる程度に聴く」
…という程度の利用なら、
私も動画を参考にするのは”アリ”だし、
良いと思っています。(´ー`)
その際の注意点は以下の4つ。

1・繰り返して何度も聴き込まないこと
2・プロの演奏を参考にしてほしいこと
3・「お手本」ではなく「参考」に留めること
4・勝手な先入観を持たないこと

聴き込みすぎて曲を覚えてしまうと
耳を頼りに弾き進めてしまうので、
楽譜を読む作業が疎かになります。
つまり読譜力が付きにくくなるんですね。
「譜面は読めなくてもいいじゃん、弾けるなら」
大人の生徒さんの中には、こういった考えで
ピアノを弾いている人も時々いらっしゃるので、
一括りに「絶対にダメ!」とは言えませんが、
「読譜力をつけていってほしい」と思っている
私のレッスン方針とは少々異なりますので、
聴き込むことはオススメしていません。

 ※練習のためではなく
 音楽鑑賞という概念で曲を聴く場合は
 勿論「聴き込むこと」も良いと思っていますョ
 ※ジャズの場合は、耳コピーしまくれ!
 という練習方法もあるので
 フレーズを聴き込むことなどはOKです

また、
たとえ発表会のような本番の動画であっても
素人さんが演奏する動画を
練習の参考として聴くことは避けましょう。
仕上がりがめちゃめちゃな場合もありますし、
癖のある弾き方をしていることも多いです。
音楽の解釈が微妙だったり、
表現力が著しく乏しかったり、
音そのものが間違っていたり…。
「おぉ、頑張ってるな~」と応援する気持ちで
微笑ましく見ることは勿論構いませんが、
巨匠と言われるプロの演奏家が弾く動画も
探せばあったりしますので、
参考にする場合にはそういったものを
選んで聴くと良いですね。

そして、
これはクラシック学習者に限ることですが、
プロが奏でる演奏動画であっても、
それをお手本として聴き込んでしまわず、
参考程度に留めるようにしましょう。
私なら、同じ動画を5回繰り返し聴くよりも、
異なる5人の演奏家で同じ曲を5回聴くことを
オススメします。

特定の人の演奏を聴き込むと、
無自覚にその演奏を真似してしまいがち。
楽譜から読み取れることを自分なりに理解し、
それをどう表現するか、
自分自身で模索していって欲しいのです。
同じ曲でも演奏者が変わると違って聴こえます。
センスや感性、技量などは皆違うのです。
誰かの演奏の真似ではなく、
自分なりに曲を仕上げて欲しい!
そう思っています。

この他に、
「動画を見て勝手に思い込む」
というデメリットもあります。
外出先で耳して素敵だな~と感じた曲を
家に帰って調べてみようと思い、検索。
出てきた動画は子供が弾く姿ばかり。
「あぁ、この曲、子供達が弾く曲なのか…」
と、やる気を失ったことありませんか?
また、自分が取り組む曲を検索した際、
子供達が見事にそれを弾きこなす様子に
情けない気持ちになったことありませんか?

自分が素敵だと感じたその気持ち、
どこへ行っちゃったんでしょう?
誰かと比べて何になるんでしょう?
どうぞ自分の感性を信じてください。
どうぞ自分のペースで楽しんでください。
動画に振り回されるのなら、
そんなの見ないほうがマシ!(笑)

最後に。
練習方法を知りたい、ここはどう弾くの?
など、知りたいことがあれば、
動画を見て解決しようと思わず、
レッスンの時に私に聞いてください~!
簡単と思われることでも、
細かいことでも構いません。(*´ω`*)

今回も長々と書いちゃいましたが、
読んでくださりありがとうございました。
ではでは、
皆さん、楽しいゴールデンウィークを~☆