YouTubeがお手本??2018/04/27

早いもので4月も終わろうとしています。
交流会に参加する予定の生徒さんは
いよいよ練習も本気モードに突入!
という方が多いのではないでしょうか。
私もジワジワと迫りくる交流会に
焦り始めましたよ~。
せっせと準備せねば!(汗)

先日よりレッスン時に
・交流会のお知らせ(申し込み用紙)
・交流会ブルースの譜面(新しいもの)
を配布しています。
まだ受け取っていない方は
「くださーい!」と申し出てくださいね。

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さて。
今日は「動画を見る(聴く)こと」について
書いてみようと思います。

CDやデータを購入(orレンタル)して
音楽を楽しんでいる人は多いかと思います。
移動中のBGMとして気軽に楽しんだり、
新たな曲との出会いを探して聴きあさったり、
好きな音楽家の演奏を片っ端から聴いたり、
良い音質でプロの名演にどっぷりと浸ったり…。

近年は、YouTubeなどの動画サイトでも
多くの音楽動画がアップロードされているので、
より身近に音楽を楽しめるようになりましたね。

いやぁ、ホント、
便利な世の中になったなぁ~と、しみじみ。(笑)
好きな1曲のためにお金を払ってCDを買い、
音だけを聴くことが普通だったのに、
今や、無料で「プロピアニストが演奏する姿」を
繰り返し見ることが出来ちゃうんだから…。
動画のカメラアングルによっては指の運び、
ペダルを踏む様子までわかるので、
参考になることは多いです。

そんなことから、
今どきは、純粋に「音楽を楽しむ」以外に
自分が学ぼうとする曲(学んでいる曲)を
YouTubeなどで検索して
「練習のために聴く・聴いてから練習する」
という学習者も結構いるのではないでしょうか。
お手軽ですからね~。
探せば大抵は
「どこかの誰かが弾いている動画」が
見つかるんですから。
やはり便利です。

しかし…
この「ネット動画を参考にすること」について、
ピアノを教えている先生達の間では
たびたび問題視され話題になります。
やはりメリット・デメリットがあるので、
自己責任で上手く使えないと「危険」なんです。
ですから特にお子さんの場合は要注意!
Studio*ABE*の生徒さんは皆大人なので、
動画を参考することも”アリ”かと思いますが、
やはり使い方にはある程度、注意が必要!
その辺を詳しく書いてみますね。

動画を参考にすることのメリットは、
『無料で手軽に曲を知ることが出来る』
何と言ってもやはりコレ!ですよね。
新しいレッスン曲に取り掛かる前に、
「どんな曲かな?」と動画を見る(聴く)だけで
曲の雰囲気やテンポがわかったりしますし、
それによって「わぁ~弾けるようになるかな?」
とイメージが膨らみワクワクしたり、
練習のやる気が増すこともあると思います。

ですから、
「曲の雰囲気を知り、やる気を高めるために、
まずは数回、全体像をつかめる程度に聴く」
…という程度の利用なら、
私も動画を参考にするのは”アリ”だし、
良いと思っています。(´ー`)
その際の注意点は以下の4つ。

1・繰り返して何度も聴き込まないこと
2・プロの演奏を参考にしてほしいこと
3・「お手本」ではなく「参考」に留めること
4・勝手な先入観を持たないこと

聴き込みすぎて曲を覚えてしまうと
耳を頼りに弾き進めてしまうので、
楽譜を読む作業が疎かになります。
つまり読譜力が付きにくくなるんですね。
「譜面は読めなくてもいいじゃん、弾けるなら」
大人の生徒さんの中には、こういった考えで
ピアノを弾いている人も時々いらっしゃるので、
一括りに「絶対にダメ!」とは言えませんが、
「読譜力をつけていってほしい」と思っている
私のレッスン方針とは少々異なりますので、
聴き込むことはオススメしていません。

 ※練習のためではなく
 音楽鑑賞という概念で曲を聴く場合は
 勿論「聴き込むこと」も良いと思っていますョ
 ※ジャズの場合は、耳コピーしまくれ!
 という練習方法もあるので
 フレーズを聴き込むことなどはOKです

また、
たとえ発表会のような本番の動画であっても
素人さんが演奏する動画を
練習の参考として聴くことは避けましょう。
仕上がりがめちゃめちゃな場合もありますし、
癖のある弾き方をしていることも多いです。
音楽の解釈が微妙だったり、
表現力が著しく乏しかったり、
音そのものが間違っていたり…。
「おぉ、頑張ってるな~」と応援する気持ちで
微笑ましく見ることは勿論構いませんが、
巨匠と言われるプロの演奏家が弾く動画も
探せばあったりしますので、
参考にする場合にはそういったものを
選んで聴くと良いですね。

そして、
これはクラシック学習者に限ることですが、
プロが奏でる演奏動画であっても、
それをお手本として聴き込んでしまわず、
参考程度に留めるようにしましょう。
私なら、同じ動画を5回繰り返し聴くよりも、
異なる5人の演奏家で同じ曲を5回聴くことを
オススメします。

特定の人の演奏を聴き込むと、
無自覚にその演奏を真似してしまいがち。
楽譜から読み取れることを自分なりに理解し、
それをどう表現するか、
自分自身で模索していって欲しいのです。
同じ曲でも演奏者が変わると違って聴こえます。
センスや感性、技量などは皆違うのです。
誰かの演奏の真似ではなく、
自分なりに曲を仕上げて欲しい!
そう思っています。

この他に、
「動画を見て勝手に思い込む」
というデメリットもあります。
外出先で耳して素敵だな~と感じた曲を
家に帰って調べてみようと思い、検索。
出てきた動画は子供が弾く姿ばかり。
「あぁ、この曲、子供達が弾く曲なのか…」
と、やる気を失ったことありませんか?
また、自分が取り組む曲を検索した際、
子供達が見事にそれを弾きこなす様子に
情けない気持ちになったことありませんか?

自分が素敵だと感じたその気持ち、
どこへ行っちゃったんでしょう?
誰かと比べて何になるんでしょう?
どうぞ自分の感性を信じてください。
どうぞ自分のペースで楽しんでください。
動画に振り回されるのなら、
そんなの見ないほうがマシ!(笑)

最後に。
練習方法を知りたい、ここはどう弾くの?
など、知りたいことがあれば、
動画を見て解決しようと思わず、
レッスンの時に私に聞いてください~!
簡単と思われることでも、
細かいことでも構いません。(*´ω`*)

今回も長々と書いちゃいましたが、
読んでくださりありがとうございました。
ではでは、
皆さん、楽しいゴールデンウィークを~☆

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