練習の質を高めよう(その2)2018/05/31

お待たせしました!
「練習の質を高めよう(その1)」
の続きです。

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≪練習の内容(頭を使おう)≫

前記事の中でも少し触れましたが、
練習は「量よりも質が大切」だと
私は思っています。
言い換えると、弾いた時間よりも
練習の仕方や内容のほうが重要、
ということですね。(´ー`)

「長時間やれば弾けるようになる」
と思い込み、
ひたすら繰り返し練習するのは、
単なる「覚え弾き」になる恐れ大!です。
一連の動作を手に覚えさせて
自然と弾けるようにする「覚え弾き」も
練習の途中段階では必要なことですが、
その方法で
ある程度スラスラ弾けるようになった頃、
脳ミソは省エネモード。
手に仕事を任せて休んでいます。
この状態で、
「よし、弾けるようになった!」
「もう暗譜もできちゃった」
と、安心してしまうととても危険なんです。

何も問題が起きなければ
弾きこなせているように見えます。
でもこれ、表面的にしか弾けていません。
暗譜も本当の意味ではできておらず、
単に動きとして覚えているだけ。

演奏中、何らかのミスをしてしまった時、
それが譜面のどこで起きたか
きちんと把握できていますか?
ざっくりと「この辺り」ではなく、
「この音」「この指」と言えますか?
違う音を鳴らしてしまったのか?
それとも、
指がもつれて綺麗に弾けなかったのか?
和音がわからなくなって止まったのか?
ミスの原因が一体何だったのか、
正しくわかっていますか?
そして、
その箇所からすぐに弾き直せていますか?

ミスをしてしまった時、
「え!あれ、こんなはずじゃ…(汗)」と
焦って闇雲に何度も弾き直して、
動作の流れを再び取り戻そうとしたり、
何小節も(一連の動作の区切りまで)戻って
弾き始めたりしていませんか?

ぎくぅ!(゚Д゚;)
…となった人、多いのでは?
心当たりある人は要注意ですよー!

交流会ではやはり緊張します。
なかなか普段通りにはいかないものです。
ミスが潜んでいそうな箇所は、
指と運に任せるのではなく、
今のうちに頭を使ってしっかり対処、
そして、やっつけてしまいましょう。


1・問題を把握する

2・原因を分析し考える

3・対処&改善方法を模索し実践する

4・イメージ通りできるようになったか検証する


これらが、頭を使った練習の手順です。
頭を使った練習は、
神経を研ぎ澄まし集中して行なうので
非常に疲れますが、
とても効果的ですし効率も良いので
忙しい大人の学習者には適しています。

普段、レッスンでは「1」に対して、
「2」や「3」を中心に指導をしています。
見つかった問題点に対して
「これが原因だから、こう弾いてみて」
「こんな練習をしましょう」という
私からの指導に、皆さん真剣に耳を傾け、
意識を集中させトライしてくれていますよね。

それなのに、自宅での練習となると、
頭を使う「2、3、4」の手順で練習するよりも、
手に教え込ませるための反復練習で
何とか解決しようとしてしまいがち。
だって、
慣れた仕事を手に任せておくほうが
頭を使わず楽チンですし、
その方法でも「少しは弾けるようになった」
と思えますから…。
その練習によって
本当に”弾きこなせる”ようになったのか?
きちんと検証し練習の成果を見るよりも、
「これだけ(量・時間)やったんだしOKでしょ」
と、「やったこと」に満足してしまうんですね。

※反復練習が悪いわけではありませんョ
 弾けるようにするための途中段階では
 必要な練習方法です

ほとんどの方が交流会前になれば、
(それが覚え弾きの状態だったとしても)
ある程度スムーズにスラスラ弾けています。
しかし、ほとんどの方が、
「怖いな、嫌だな、ここ失敗するかも…」と
不安に思う個所をたくさん抱えたままです。

ここから先、
更に踏み込んだ質の高い練習をして、
不安な個所を地道に1つずつ潰していき
克服することが出来れば、
それが、仕上がり(=完成度)に直結します。

・緊張に負けないゆるぎない演奏力
・「うん、弾ける!」と思える自信
・「弾きこなせている」という実感
・イメージ通りの音色を奏でられる喜び

練習の質を高めることで
これらが得られるかもしれない、
と思うとワクワクしませんか?

あと1か月、あります!
頭を使った練習を積極的に取り入れ、
中身の詰まった仕上がりを目指し、
一緒に頑張りましょう~。(´ー`)ノ

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≪お知らせ&お願い≫

交流会の申し込み用紙の提出と
会費の支払いは5月末日までです。
宜しくお願い致します。

申し込み用紙、未提出の方にお願いです!
コメント(70文字程度)は冊子作成に必要です。
なるべく早く準備を進めたいので、
参加・不参加に関わらず、
今月中に、メールにてコメント文のみ先に
お知らせくださいますようお願い致します。
(用紙自体は6月レッスン時にお持ちください)

また、
『交流会Blues』をレッスンしておきたい方は、
各自「お願いしまーす」と申し出てくださいね。

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