指使いの疑問(その1)2018/09/11

お待たせしました。(=゚ω゚)ノ
前記事の続きです。
さて。
たびたび皆さんから頂くことがある
≪指使いに関する代表的な疑問≫がこちら。

1・指使いは絶対?守らないとダメ?
2・変な指使いだと何が問題なの?
3・全部の音符に指使い書いても良い?
4・指使いってどうやって決めるの?

まずは1&2の答えから。
ズバリ!
『絶対ではないし、守らなくてOKな場合もある。
でも、変な指使いをすると音楽的じゃなくなる』
です。では、詳しく書いていきましょう。

====================

指番号が書いてあるならば
基本的にはちゃんと指示に従いましょう。
特に、練習曲集など教本を使用している場合は、
特定の指を訓練&強化する目的で
意図的に一見弾きにくく感じる
指番号がふってある場合もあります。
無視してしまったら練習の意味がありません。
基本的には守りましょう。

「でも、私、練習曲集とか使ってないし、
趣味で楽しく曲を弾いてるだけなんだけど…」
という人の中には、
指使いなんてどうでもいいじゃん!
いちいち面倒くさ~い!(´Д`)
と感じている場合もあるかもしれまんね。

むむ。
では、指使いの役割って何でしょうか??
ちょっと考えてみましょう。

「指1本で音を鳴らしてください」と言えば
大抵の人が人差し指を使うでしょう。
人の手は、親指と人差し指の2本の指が
とても器用に動きます。
ピアノを弾く場合、
この2本にプラスして中指も使うと、
鍵盤上を指が行き来しやすくなり、
ぐーんと弾きやすく感じるかと思います。
親指は指をくぐらせるには適しているけど、
普通に弾くには短くて鍵盤に届きにくいので
中指の出番、というわけです。

この3本指を使えば簡単なメロディーが
「とりあえず」弾けたりします。
そう、「とりあえず」です。(←ここ大事)
少しでも、難しいメロディになったり、
綺麗に旋律を奏でたいと思ったり、
和音などが弾きたいとなったら、
残りの2本の指が必要になってきます。
5本ある指を効率的に使えたほうが
より複雑な音楽に対応できる、ということは
皆さんイメージできるかと思います。

ですが、先ほど書いたように、
どの人にとっても1.2.3の指が使いやすい。
これが厄介。
4.5の指は思うように動かないので、
ついついラクなこの3本指に
逃げたくなるんですね。(苦笑)
その場だけのお遊びとして
ピアノを触っているならそれもアリでしょう。
しかし趣味とはいえ、弾きたい曲があり、
やっぱりスラスラ弾けるようになりたいし、
できる限り美しく曲を完成させたいし、
継続して別の曲にも挑戦していきたい…
と思うならば、
不器用な薬指と小指にも
頑張ってもらう必要があるんですね。

「あ~もぅ、思うように動かないし面倒!」
と思うこともあるでしょうが、
使っているうちに徐々に「使える指」として
訓練されていきますので、
諦めずに4.5の指も動かしましょう。
書いてある指番号をまずは守りましょう!

では、
指番号を守らなくてもOKな場合とは
一体どんな時でしょうか?
よくあるのが「届かない」という場合。
例えば、
オクターブの指が1 3や1 4と書いてある時。
次の音へ綺麗につなぐために
そのような指使いの指定があるのですが
人にとよっては、
オクターブは1と5で広げてギリギリ~(汗)、
なんてこともありますよね。
無理なものは無理なので、
こういう場合は1 5の指で大丈夫。(´ー`)

他にも指使いを変更するケースはあります。
弾いても弾いても(練習を重ねても)
自分の手に一向に馴染んでこない、
なんだか弾きにくい、スピードがあがらない、
…なんて場合には、指使いを見直しただけで
途端に弾きやすくなる場合もあります。
めちゃくちゃな指使いにしてはダメですが、
理にかなった指使いであれば、
変更することも選択肢としてアリです。

《 注意 》
指定以外の指に替えて弾きたい場合は、
「○○(理由)なので、
この指に替えたいんですが良いですか?」
と、レッスン時に質問してください。
その指を使っても音楽的に問題がないか、
変えて良い理由(又はダメな理由)など、
一緒に検討しながら説明いたします。

指定された指番号が不自然な感じがして、
「えー!?本当にこの指で弾くの??」と
感じることって時々あると思います。
間違った指番号が書いてあるんじゃ…
なんて譜面を疑ったりしてしまいそうですが、
(たまにミスプリントもあります)
そんな時は大抵、
鍵盤上に置く指の位置が適切でなかったり、
指や手の甲が変に傾いていたり、
ガチガチに余計な力が入っていたりします。
レッスンでフォームなどを見直すことと同時に、
「何故その指で弾く指定になっているのか」
説明しますので、
指定の指番号に疑問を感じる時には
遠慮なく質問してくださいね。

====================
今回の記事はここまで。

今日のまとめ。

1・指使いは絶対?守らないとダメ?
2・変な指使いだと何が問題なの?

指番号は、
音楽的になるように付けられているので、
(教本の場合は強化&訓練を目的でもある)
基本的には指定された番号を守ること。
届かない、弾きにくい、など
不都合が生じる場合には変更もあり。検討。
変な指使いで弾くこと
(=指番号を無視、4.5の指を使わない、など)
は、ラクな指に頼ってしまう変な癖がつき
この先の上達に影響を及ぼす恐れが大きく、
弾き進めていくにあたり非効率的。
何より、フレーズが途切れて音楽的でなくなる、
というデメリットがある。

…とこんな感じかな。
指使いを守るって少々面倒な気がするけど、
実は、すご~く大事なんですよ。
続きは次回に!!
の~んびりお待ちください。


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