ピアノの先生は『ドクター』?2023/10/18

時々、ピアノのレッスンを終えると
「はぁ~、すっきりした~!
何だかカウンセリングを受けた気分」
と、言われることがあります。
自宅練習の際に、
上手くできずに悶々と抱えていた
悩みや困りごとが解決されて、
気分が晴々するんだそうです。(笑)

そして、これもよく言われること。
「処方箋も貰ったし、これで大丈夫」
これは、治療(レッスン)を終えて、
練習方法が明確になったし、
これで治りそう(上手くいきそう)!
という感じらしい。(´ー`)

私にとって、
レッスン後のこんな会話が
とても嬉しく、幸せな時間です。

***

生徒さん達の
『ミスをする/上手く弾けない/できない』
という悩みに、
何ができるか?どうアプローチするか?
うまくいかない現状を把握し、
その原因を探り、解決策を見つけ、
できそうなことを具体的に提案する。
私は、これこそが
ピアノの先生の仕事だと思っています。
(これまでも度々書いていますが…)

そこに加えて、
何でもスラスラとお手本演奏ができちゃう、
というのが理想ですね。
(まだまだ頑張らねば!!汗)

「ここ、弾けてないですね。
家でよく練習してきてください。
はい、では、また次回レッスンで~」
そんな指摘だけをされたところで、
「はぁ、そんなことはわかってます」
と言いたくなりますよね。(笑)

あ、ちなみに「指摘」も大事ですよ。
間違いや、変な癖、妙な解釈、など、
生徒さん本人が気づいていないことは
案外多いので。

ですが!!
大切なのは、その指摘の先。
「何故そうなる?」
「じゃぁどうすれば?」の部分です。

少なくとも私は、
ピアノ教室の運営方法や、
ピアノの指導法というものは、
学生時代には習いませんでした。
(今現在のカリキュラムはわかりません)
今は、ピアノ教室コンサル業、
先生向けのセミナーや勉強会もあるし、
そういった活動が中心の団体もあるので、
仲間を増やしたり、
指導法などを学ぶために
せっせと通われる先生方も
多くいらっしゃるようですが、
もともと「所属」「団体」を嫌う体質。
(協調性がない、ともいう)なこともあり、
私は自分の身体を使って勉強し、
独学で道を切り開いてきました。

自分自身の「弾けない/できない」に対し、
何が起きてる?何故?何、なんで?
どうすれば?弾けている人と何が違う?
身体のどこ使う?どう使う?
と、とことん向き合い、
掘り下げまくって1つずつ解決していった
自らの経験が、今の指導スタイルに
繋がっているんだと思います。

簡単に言えば、「演奏の才能がなく、
下手で苦労したからこそ教えられる」
ってことですかね。(苦笑)
うぅ、厳しい現実。(;´Д`)

「なんで出来ないの!ほら、こう!」
「もっと歌って!喜びを感じて!」
(スラスラ~♪先生のお手本演奏)
こういった感じの、
抽象的&感覚型のレッスンを
受けてきた方は多いと思います。
私もその1人。
どの先生も演奏能力が高く、
素晴らしい経歴の持ち主で、
それは見事なウットリするお手本を
よく弾いてくださいました。
で、その先生の音をよ~く聴いて、
それを再現しようと頑張っても、
「違う!こう!(再びお手本演奏)」
の繰り返し。

えぇっと…(-_-;)

ず~っとピアノは好きだったけど、
レッスンを「楽しい!」と
感じたことがなかったのは、
自分が納得する「なるほど」の感覚や
「指導で明確に変わった」という感覚を
得られなかったからなんじゃないかな、
と、私自身は思っています。

音楽を学ぶ者にとって、
抽象的、感覚的なことは非常に大切。
音に情緒的で微妙な意味合いを持たせたり、
出したい音のイメージを膨らませることは
音楽に艶や彩を与えることになり、
ものすご~~~~く大切。
でも、その曖昧な音の雰囲気を
自分の身体を使って表現するには、
具体的な方法を知っていることが
必要不可欠なはずです。

「抽象的」と「具体的」はセット。
このどちらも、演奏技術の向上には
必要なことだと思います。
しかし、出したい音のイメージが
仮にあったとしても、それに適した
具体的な解決策や練習方法を、
生徒さん側が自力で見つけて
正しく取り組むって、
あまりにも難しいし、ハードルが高い!

だからこそ、
『ドクター』みたいなピアノの先生が
必要だと思っています。


***

大人のピアノ学習者の皆さん、
あなたは、レッスンを受けて
「練習したらもっとできそう気がする!」
「気分スッキリ。納得!」という
晴れやかな気分になれていますか?
もしも、モヤモヤしているなら、
私に(他教室の人は習っている先生に)、
「具体的に何をどうすれば良いんですか?」
と質問してみてくださいね。

「おぉ!そんな風に悩んでいるのね?
よっしゃ、一緒に考えましょうー!」
と、どの先生も
俄然やる気を発揮してくれるはず。
(そうであってくれ!)
たくさんのピアノ学習者が
内容の濃い、充実したレッスンを
どうか受けられますように…☆

音に集中しています!2022/02/13

ここ最近、曲が仕上がって
「良い演奏でした~。
はい、マル!終了!」
となる生徒さんが続きました。

多分、私のピアノ指導は、
一般的におこなわれている
『趣味の大人のレッスン』よりも
内容的に細かく、盛りだくさんで
求める内容が少々難しいかも…
と思っています。(汗)
楽譜に書いてある音を間違えずに
鳴らしていけたからといって
はい、マル!
と、なることはまず無いので…。
(本人がそれを望む場合は別です)

レッスンで新たな曲に取り組む時は、
調性、拍子、構成などの確認に始まり、
その曲のポイント、練習の仕方を伝え、
譜読み→両手でひと通り弾ける、
と、ここまできてようやく
「さぁて、ここからだよ~♪」と
いよいよ本格的なレッスンが始まる!
という感じです。

強弱・緩急など表現力を磨き、
音の処理の仕方、ペダルのタイミング、
フォーム、腕や身体の使い方、
和声の進行や理論的なこと、
時には作曲された時代背景まで、
深く深く学んでいってもらっています。

いやぁ~、皆さん、
私のマニアックな指導(笑)に
よくついてきてくださり
本当に感謝なのです!!!

だからでしょうか。
仕上げの際の演奏は
じーんと心に響くことも多いです。
時々、衝撃を受けるほどに
素晴らしい演奏にも出会えます。

先日もと~っても美しい音色で
丁寧に曲を仕上げマルになった
生徒さんがいらっしゃいました。
ノーミス?
いやいや、間違いもありました。
難所に関しては力みもあったし、
まだまだ必死な感じも残ってました。
だけど…
うっとりです。(*´ω`*)
全体的に、音はまろやか。
丁寧に大切に1音1音が奏でられ、
こんな素敵な音を出すようになったのか!
と、嬉しい驚きがありました。


思わず、目を閉じて
演奏を聴き入っちゃいました。


で。
ふと思い出したんですが…。

随分と前に、どこかの投稿サイトで
ピアノを習っている大人の方が
「先生がレッスン中に寝ているんです」
と、相談している記事を
読んだことがあります。
小さい子供が生徒さんである場合、
飽きて眠たくなっちゃう、
ということはあるかと思いますが、
まさか、先生が??
そんな先生いないでしょ!
(本当だとすれば、それはひどい話です!)
と思っていましたが、自分を振り返ると、
たびたび目を閉じて聴いてるんです、
生徒さんの演奏を。

…あれ?(・_・;)
もしかしてワタシ、
寝てると思われてる???
大丈夫??

生徒さんが弾いている時、
手元を凝視している先生が
多いのではないかと思います。
私ももちろん見ています。
でも、よくよく自分を振り返ると、
音そのものに集中していることが多く
手元を見てないこともしばしば…。
目を閉じてることも多い気がします。
「見てなきゃ指導できないだろ!」と
思われるかもしれませんが、
私の場合、
ちょっとした音の違和感
 ・フレーズがスムーズじゃない
 ・粒が揃っていない
 ・タイミングがずれる
 ・左右のバランスが悪い
 ・音質が固い、雑に聴こえる
などを耳で感じ取り、反応して、
「ん?今の指使い、違うんじゃない?」
「そこ、もっと鍵盤の奥で弾いてみて」
など、アドバイスや指導を
していることがあるんですよね。

先日も、目を閉じながら聴いていて、
「今のところの左手、指違うでしょ」
と指摘したら、
「も~!先生ったら何でわかるの?
誤魔化せたと思ったのに~(笑)」
と、そんな会話があったばかり。

そんなわけで、レッスン中に
目を閉じていることがありますが、
決して居眠りしているわけでは
ありませんので、悪しからず。(笑)

そして。

取り組んできた曲を
仕上げて演奏する際には、
私があまりの心地良さに
うっとり&リラックスして
眠ってしまいたくなるくらいの
仕上がりを目指してみてくださいね♪

練習の習慣化2022/01/17

2022年、新たな気持ちで
レッスンがスタートしています。

今年もレッスン終了後、
皆さんに、連絡先の変更の有無、
レッスンに対するご要望を聞いたり
方向性の確認などをしています。
中には、今年の目標・抱負を
考えてきてくださる方もいたりして!
もう本当に感激です。
皆さんのピアノへの情熱ややる気に、
私も気が引き締まります。

(1回目のレッスン時に
確認の時間を取れなかった方は
1月2回目のレッスン時に!!)

***

先日のHさんのレッスン。
上記の通り、
レッスン後に諸々の確認をしていたら
その会話の中で
とっても嬉しい発言があったので、
今回はそのことを紹介しちゃいます。
(ご本人の承諾を得ています)

Hさんは、2年ちょっと前に
当教室に入られた生徒さん。
入られた当時はまだコロナ前だったので、
「6月には交流会がありますよ~」
という感じでイベントのご案内もし、
楽しみにしてくれているご様子でした。

しかーし!
年が明けて2020年1月に
最初の感染者が確認されて以降、
その後はコロナ、コロナ、コロナ…。
世の中がすっかり変わってしまいました。
集まってお喋りしたり、食事したりという
イベントは開催が厳しい状況となり、
「交流会」も2年連続で中止に。(涙)

他の大人の生徒さんが
普段どんな曲に取り組んでいるのか、
学習者の生演奏を間近で聴いたり、
直接、普段の練習などについて
お話しできる機会はなかなか無いので、
毎年開催していた「交流会」は、
多くの生徒さんにとって
緊張はするものの、”張り合い”となる
とても貴重な良い機会でした。

その機会をコロナで失い、
年1回の仲間との再会がなくなり、
「何を目標に頑張ろう…」
「はぁ~、みんなどうしてるかな?」
「交流会がおこなわれないと
練習意欲を高めることが難しい」
そんな声を
レッスンでもチラホラ聞くように。(´・ω・`)

Hさんに至っては、その時間を
1度も楽しむ&味わうことなく、
レッスンを開始して以来、
2年以上ずっと1人きりで
練習に励んできたわけです。
(Hさんと同じ境遇の方が
他にも数名いらっしゃいます)
曲を仕上げて披露する機会もなく、
私と1対1のレッスンのみ。
刺激の少ない狭い世界で
ピアノと向き合ってこられました。
いくらピアノが好きで
「レッスンは楽しい」と感じていても、
きっと、
新鮮さを失いそうになる時期があったり、
何のためにやってるんだっけ?と
ふと疑問に感じたり、
曲に取り組んでマルもらって…の
繰り返しに張り合いがなくなったり、
なんてこともあったと思います。

そのHさんが、

「練習が”やらなくちゃ”ではなくなった。
2021年(去年)の1年で習慣化されました」

と言ってくださったのです♪
ピアノを始めた頃は新鮮さもあり、
練習って自発的にやれるもの。
そのうちレッスンにも慣れてくると
何となく”中だるみ”しやすくなります。
そんな時に良い刺激となるのが
「交流会」なのです…が、
Hさんはその交流会を経験しないまま、
乗り切ってくださいました!

『練習の習慣化』

これって、
何にも勝ることなのかもしれません。
やる→上達→楽しくなる→やる→
上達→楽しくなる→やる→(無限ループ)
もう~どんどん良い方向に進んでいきます。
(実際、Hさんの課題のこなしっぷりは
ホントに素晴らしいんです!!)

練習って、やり始めれば
1時間なんてあっという間なのに、
蓋を開ける(orスイッチを入れる)までの
腰の重いこと、重いこと。(笑)
「それ、オレだ…」と
心当たりのある方、いらっしゃるのでは?

***

「例年通りに」とはいかないと思いますが、
今年こそ、可能な形にスタイルを変えて
交流会を開催したいと思っています。
みんなとの再会を楽しみに、
(初めての方はワクワクしながら)
今年も練習に励んでいきましょう!

ぜひとも「練習の習慣化」を
目指してみてくださいね。(´ー`)

デスコ、デズニー、デーマイナー2020/10/09

ジャズを1段譜(メロ譜)で弾いたり、
アレンジを勉強する場合、
必要になるのが「コード」の知識。

そう。
5線の上のほうに書いてる
アルファベットの文字のやつです。
普段、クラシックを弾いている人には
あまり馴染みがないかもしれないけれど、
ポップスの譜面には記してあることも多いし
見たことくらいはあるでしょう。
「C」とか「G7」とか書いてあるアレ、ね。

コードの知識を必要とするレッスンでは、
その成り立ち(構成音)や
コードの持つ機能(役割)、
ヴォイシング(おさえ方)などを教え、
それらを理解してもらって
弾ける(使える)ようにしていくのですが、
その際、私が横から口頭で、
「じゃぁ、次、F7(エフセブン)弾いてみて~」
とか、言うわけですよ。

で。
たびたび出てくる「D」。

これ、私、「デー」と言ってます。
ディー、じゃなくて、デー。
だから「Dm」の時は
もちろんデーマイナー。

こう発音するのには理由があって、
学習者の混乱を減らすためなんです。
コードを勉強しはじめた人は
みんな最初は頭フル回転で必死。
半分パニックみたいな状況の中、
横から「ディーマイナー(Dm)」と言われても
聞き間違えて
「イーマイナー(Em)」や
「ビーマイナー(Bm)」を
おさえてしまうことって結構あるんです。
「違う、違う、イーじゃなくてディーだよ」
と言っても、アルファベットを
聞き間違えているとはわからず
コードの構成音を間違えたのかと、
余計に混乱してしまったり…。

そんなこともありレッスンでは、
わざと「D」を「デー」と発音しています。

でも、これまで、この理由について
コードの学習者に伝えたことは
ほとんど無かったような…。

…ハッ!(゚д゚)!

ということは、もしかして、
  「うわっ。先生、ディーマイナーを
  デーマイナーって言ってる。ププッ」
とか思われていたりして??(汗)

フォークをホークと言い、
ティーシャツをテーシャツと言い、
ディズニーをデズニーと言う
母の元で育った私ではありますが、
ディーマイナーを「デーマイナー」と
自然に言っているわけではありません~。

そんなわけで今回は、
私の「デー」の発音を
ニヤニヤしながら聞いていた方
(…いるのか??いないことを祈る!)
に向けての記事でした。(笑)

あぁ~嬉しい☆2018/11/21

ピアノを教えていて嬉しいこと、
教室をやっていて嬉しいことは、
色々とあるんですが、
ここ最近、立て続けに嬉しい出来事があり、
にんまりと顔がゆるみっぱなしの私。
あまりにも嬉しいので
ざっくりと紹介しちゃおう~っと。(*´ω`*)

≪今年の目標≫
今年の目標を毎年1月のはじめに
皆さんに立ててもらっていますよね。
「あぁ、そういえば…で、何だったっけ?」
なんて人、多いんじゃないでしょうか。(笑)
すっかり忘れられていることが多い目標ですが、
先日、レッスン終了後に I さんが
「このままだと目標に達しないかも~」と
小さく呟いたんです。

『今年の目標』について(11月になって)
生徒さん自身の口から聞けるなんて
思ってもみなかったからびっくり!感動!
日頃からちゃんと目標を念頭に置いて
練習&レッスンに励んでいることがわかり、
とっても嬉しくなったのでした。

ちなみに、Yさんも
自分で立てた練習計画と照らし合わせ
日頃から練習の進み具合などを
きちんと把握していらっしゃいます。
その人の『自発的なやる気』を
感じる出来事は、やっぱり嬉しいものです♪

≪大きな大きな進歩≫
もう20年近い付き合いになるKさん。
憧れの難しい大曲(上級曲)を
長い時間かけてひたすら頑張るスタイル。
そのため、
レッスンでは「音を追うこと」がメインになり、
基礎力の底上げや応用力をつけることが難しく
日頃、小さなステップアップを実感しにくい。
だけど、とにかくひたすら真面目に
頑張って練習を重ねてくださる努力家さんです。

そんな彼が先日、
「これまで”両手で1セット”の感覚だったけど、
ふと片手ずつ別々に感じられるようになった」
と、報告してくれました。
んもぅ~これね、スゴイ進歩なんです!
脳ミソが「手」として一緒くたに捉えていたのが、
ちゃんと「右」「左」に分けて処理するようになった
ってことなんですッ!(←興奮気味)
しかも、難曲を弾きながら、の話しですよ!

こうなると、左右それぞれの音色や音量、
メロディと伴奏を聴き分けられるようになり、
更に、調整して弾き分けられるようになるから、
ぐーーんと音楽の深みが増してくるんですね。
長い期間、足踏みをしていた感じで
苦しいこともあったと思います。
踏ん張って踏ん張って練習して、
小さなステップアップどころか大きな進歩!
「今日は赤飯だ~~~~♪」と
自分のことのように喜んじゃいました。

≪頑張りの結果≫
レッスンでもやっぱり緊張ってするものです。
特に曲が仕上げの段階になり、
「じゃぁ、頭から通してみましょうか」
なんて私に言われた日にゃぁ~、
家ではミスなく弾けていても、
なぜか舞い上がってしまいボロボロに…。
わかります、わかります。(笑)

で、結果、「うんうん。まぁ良く弾けてたし、
この曲はこれで終了にしましょう~」
と私に言われるわけですよ。
そうすると、心の中では、
「あぁ~。もっとうまく弾ける時もあるのに…」
と、悔しいような気持ちになるわけです。
いまいち”弾きこなせてる感”がないまま
終了になってしまうと、
「ハァ。(´・ω・`) 頑張ってもここまでか…」
と、残念な気持ちが生まれたりもしますね。

ある日、
曲が仕上がり無事にマルを貰って
帰っていったSさんから、その日の夜、
メールが届きました。そこには
「初めて自分が満足できる演奏ができた!」
「今日は飛び跳ねたいくらい嬉しかった」
と、綴られていました。
メールを読んで、私が飛び跳ねたいくらい
嬉しくなっちゃいました♪(笑)

「曲を仕上げる」というのは
どこまでも終わりのない作業なので、
「その仕上がりに納得する」って、
なかなか無いことなんです。
でも、自分自身が演奏を通じて
上達や成長を実感することができ、
今できる自分の実力を出し切ったと思える時、
自分の中でOKが出せるんですよね。
生徒さんの「できた!」という満足感は
とても貴重ですし、
ピアノを続けていくうえでスゴク大事なこと。

こういったメールを頂けると、心から
わーい!やったね、嬉しい!と思います。

皆さんのピアノに対する真剣な想いを知ったり、
頑張りや成長を目の当たりにした時、
皆さんが感じた喜びを共有させてもらった時…、
私自身がご褒美を頂いたような気分になります。

「やっぱりピアノを教えるのって最高に楽しい☆」
そう感じる
最近の出来事でした。(*´ω`*)

指を広げるストレッチ2018/01/18

◇ ピアノの調律をお願いしました ◇

去年のうちに…と予定していましたが、
都合が合わず、年が明けてしまいましたが、
グランドピアノの調律をして頂きました。

これで週末の勉強会も安心♪
気持ちの良い音でレッスンを楽しんでくださいね。

=====================

先日のレッスンでの出来事。

「じゃぁ、次回から曲の後半に入るので
譜読みを進めていってくださいね。
すでに自分で少し練習してみてありますか?」
という私の質問に、
「せ、先生~、やってみたけどムリです~」
と、涙の訴えをしたS口さん。

始めの部分を少しだけトライしてもらうと、
あらら…、いきなり辛そうだ。
この曲、後半になると和音が続くんです。
間に音を挟んだオクターブの和音から始まり、
その後はポジションを交互に動かす和音の連続。

小柄な彼女。
その体格の通り、手も小さい。
オクターブは一応届いてはいるものの、
ピィーン!と指先を突っ張って届いている感じ。
指が外方向に開ききって反っている、
といえばイメージできるでしょうか?
こうなると間の音を同時に鳴らすことは
かなり厳しいのだ。
(理想は、指の頭が鍵盤をしっかり捉えて
掴むような下方向への力が働いていること)

むむ。(・_・;)
ここは無理せず一番下の音を抜きましょう。
和音間の繋ぎやすさを駆使した指使いよりも
手に負担のかからない指使いにしましょう。
…など、いくつか修正。
「ぅわあ~屈辱的だ~」
と嘆き悲しむ彼女をなだめつつ、
レッスンを終えたのでした。

***

残念ながら手の大きさはもう変わりません。
指もこれ以上、長くなりません。

じゃぁ、オクターブが出てくる曲は諦めるの?
和音が連続するような曲は弾けないの?

手が小さい人は悲しい気持ちになりますよね。
でも、悲観的にならないでください。(^-^)
子供たちの手が小さいことは想像できますよね。
それでも和音が連続するような曲を、
達者に弾く子は多くいます。
小柄なピアニストが演奏会で
両手ともにオクターブの出てくる難曲を
バリバリ弾いていたりもします。

もちろん「手が大きいこと」は
ピアニストにとってそれだけで有利なんですが、
オクターブや和音の連続を弾く際に大事なのは、
実は柔軟性なんです。
「柔軟に」というと、腕や手首の使い方を
イメージする方が多いと思いますが、
それに加えて、「指と指を柔軟に広げること」が
とても大切なポイントなんですね。

指の股(水かき部分)を広げたり、
手の甲(手の平)に隠れている
各指の骨と骨の間の筋肉をほぐす、など
お風呂に入りながらストレッチをしましょう。
時間はかかりますが有効です。

他にも、指が届かない場合は、
音をアルペジオ(分散)で弾いたり、
音を省略したり、片方の手で拾ったり…と
対処方法はいくつかありますし、
指を広げるタイプの練習曲などを使って、
地道に繰り返し練習していく方法もあります。
(※まずは手を傷めないこと、これが一番大事!)

だから、大丈夫!
諦めないで。

手が小さい人は、その分、
指の可動域を広げてカバーするのだ!!!
今日からレッツ、ストレッチ♪

濃い~勉強会でした!2017/12/18

16日に『交流会ブルースのための勉強会』
(&忘年会)が開催されました!

参加してくださった方々、お疲れ様でした~。
いやぁ~、みっちり3時間、
ホント、勉強しまくりましたね。(笑)

普段、音楽理論などあまり意識することなく、
クラシック&ポピュラーを弾いている人にとって、
勉強会の内容は決して「簡単~楽勝~♪」
というものではなかったと思いますが、
皆さん、真剣に私の説明に耳を傾け、
ついてきてくださいました。(*´Д`*)

初めて聞く音楽用語や、
聴きなれないブルースの音。
頭の中が「???」になっても、
皆で一緒に考えて解決できる雰囲気もあり、
途中、冗談あり、笑いあり…で、
真面目に勉強しつつもとても楽しく、
有意義な時間となったように思います。

最初は少ない人数での開催に、
少し寂しい気もするなぁ~なんて思いましたが、
実際に勉強会を終えてみて、

・近い距離感で皆が一体となって勉強できたこと
・質問にも細かく対応する時間的余裕をもてたこと
・実践に多くの時間を使えたこと
・各自の理解度を確認しながら進められたこと

これらのことから、今は、
あの人数で開催したのは非常に良かった!!
と思っています。
(当日、体調不良による欠席者ありで3名)


新しい知識を得て、実際に弾いてみたりもして、
刺激を受けた直後の参加者さん達の
音楽的に一回り大きくなったような雰囲気と
うきうきワクワクした表情を目の当たりにし、
「あぁ♪やって良かったーーーーーー!!」と
心から思いました。
「来年の交流会ではアドリブしちゃうぞ~」
「ジャズ組をビックリさせちゃうんだから!」
なんて冗談を言いながら、
皆でその後の忘年会のお店へと
足を運んだのでありました。(笑)
(忘年会から参加した生徒さん達と合流)

この勉強会をきっかけに、
更に音楽を好きになったり、
一層ピアノを楽しんで貰えたら
こんなに嬉しいことはないのです~。


…ということで!!!
緊急告知!

今回、残念ながら当日欠席だった方もいたので、
近いうちに(1~2月あたり?)もう1度、
開催しようかな?と思っています。
≪定員3~4名 少人数開催≫ で検討中。
日程などまだ具体的には考えていませんが、
「参加の意思ありッ!( ゚ω゚)ノ」
という方は、早めにメールでお知らせ、
もしくは、レッスン時に私に直接申し出てください。

※参加希望者が多く定員を上回る場合は、
 受講できないこともあります。
 その場合は次の機会までお待ちくださいね。
※今回参加された方はご遠慮ください。(笑)
※内容・時間・費用など変更せず行なう予定です。




むふ。(*´m`*)
忘年会も楽しかったなぁ~~~~~。