指使いの疑問(その2)2018/09/19

長らくお待たせしました~。
1週間ほど「夏休み」を頂いておりました。
皆様にはレッスンスケジュールなど
調整&ご協力頂き感謝いたします!

東北6県を超ウルトラ満喫し、リフレッシュ♪
各地の美味しいものを食べまくり、
自然の中で多くの生きものと触れあい、
愛車で絶景コースのドライブを楽しんで、
なななんと!2000キロを走破!
大満足です~。(*´ω`*)

…が、しかし、
1週間まったくピアノに触れなかったので、
休み明け、久々にピアノを弾いて
手の感覚が鈍っていることを実感…。(汗)
身体は正直ですね。

さて。今日の記事は、
≪指使いに関する代表的な疑問≫の続き。
3・全部の音符に指使い書いても良い?です。
(1と2については前記事を読んでね)

では、詳しく書いていきましょう。

====================

3・全部の音符に指使いを書いて良い?

先に答えから。
ブブーッ!これはダメです。

一般的な楽譜を見ると、
指番号がない音符が多くあります。
所々に指の指示番号がふってある、
という感じですよね。
どうかすると譜面によっては、
まったく指番号が書いていないものもあります。
こういう譜面を弾くとき、
指の指示がない全ての音符に
自分で番号をふってしまうのはやめましょう。
(必要な音符のみに書くのはOK!)

ピアノの初歩、導入期に使う教本や
「シニアのための~」などと謳っている譜面は、
8~16小節程度の短い曲や
大きく印刷された譜面が多く、
全ての音符に番号が書いてあったりします。
これは、ピアノで音を鳴らしていくために、
指の使い方(弾き方)を学ぶと同時に、
基本的な指使いを習得し、
譜面そのものを知る&譜面に慣れるためです。

前回の記事でも書きましたが、
指の番号が書いていないと、
ピアノに不慣れな人は
ラクに動く指ばかりを使ってしまいがち。
初心者さんの場合は、
ドレミを読むこと&弾くこと自体に
苦労していることが多いので、
指使いにまでなかなか気が回りません。
全部の音符に指番号がふってあることで、
何の指で弾けば良いかが一目瞭然なので、
わかりやすい&負担軽減、という点から、
初歩段階では書かれていることが多いです。

でも、少しでも慣れてきたら、
指番号は減らしたいものです。
(教本などでは弾き進めるうちに
徐々に指示が減らしてあるかと思います)

では何故、減らす必要があるのでしょう?

地図を想像してください。
「コンビニを右折しその先のポストを左折」
という場合、
道路を書いたら、あとは目印となる
「コンビニ」と「ポスト」を書けば出来上がり。
シンプル。だけど、わかりやすい。
もしこれが、
スタート地点から目的地までにある
お店や信号の名前、住宅の様子まで
全部いちいち書いてあったら
かえってわかりにくくありませんか?

注意すべき点(=この場合は曲がり角)の
情報さえあれば、たどり着けます。
逆に過剰な情報は混乱を招きかねません。
ピアノのも同じ。
全部の音符に指番号をふってしまうと、
注意すべき時&指が埋もれてしまいます。
例えば、
・指くぐりや指の交差が必要な時
・同じ音だけど指を替えて弾く時
・通常の基本的な指使いとは違う時
など、ですね。
楽譜を目で追いながら弾き進めた時に、
脳ミソに「ここだよ!ここで注意だよ!」と
わかりやすく伝えられるよう、
不必要な情報は減らしておきたいものです。

「指番号が書いてないと不安なんです~」
という方、多くいらっしゃるかと思います。
レッスンで指使いを指示した時に、
その音のみならず、
その付近のすべての音に指番号を
書いてしまう場面は時々目にします。
指番号を「目印の役割」以上に、
書き込みたくなる場合は、
基本の指使い(音階や和音のおさえ、など)が
まだ充分手に馴染んでいないことが考えられます。
そして、
音符よりも番号を見て弾いている可能性大!
です。

でも、大丈夫!(´ー`)
指番号が書いていない時は、
音符にそってそのまま指を素直におろせば
大抵は弾けちゃうんですよ。
全部書き込んでしまう前に、
まずはゆっくり弾いて確認してみましょう。
案外、問題なく弾けるはずです。

指番号が書いていなくても
オタマジャクシの流れと指の動きが
スムーズに連携できるよう、
『指番号(の表記)に依存しない弾き方』
を目指しましょう!

====================
今回の記事はここまで。

今日のまとめ。
3・全部の音符に指使いを書いて良い?

全ての音符に指番号をふってしまうと、
注意が必要な時にわかりにくくなるので、
それはやめましょう。
番号が書いてない時は、大抵の場合は
そのまま素直に指をおろせば弾けるはず。
指番号の表記が一切ない楽譜を用いる時、
また、指が迷ってしまいミスしやすい時など、
「ここで注意!この指で!」という個所のみ、
指番号を書き足すようにしましょう。

そして、ピアノを弾く際は
番号を目で追いながら弾くのではなく、
オタマジャクシ(音符)を見るようにしましょう。


4・指使いってどうやって決めるの?
は、また次回に。
ノンビリお待ちください~。

指使いの疑問(その1)2018/09/11

お待たせしました。(=゚ω゚)ノ
前記事の続きです。
さて。
たびたび皆さんから頂くことがある
≪指使いに関する代表的な疑問≫がこちら。

1・指使いは絶対?守らないとダメ?
2・変な指使いだと何が問題なの?
3・全部の音符に指使い書いても良い?
4・指使いってどうやって決めるの?

まずは1&2の答えから。
ズバリ!
『絶対ではないし、守らなくてOKな場合もある。
でも、変な指使いをすると音楽的じゃなくなる』
です。では、詳しく書いていきましょう。

====================

指番号が書いてあるならば
基本的にはちゃんと指示に従いましょう。
特に、練習曲集など教本を使用している場合は、
特定の指を訓練&強化する目的で
意図的に一見弾きにくく感じる
指番号がふってある場合もあります。
無視してしまったら練習の意味がありません。
基本的には守りましょう。

「でも、私、練習曲集とか使ってないし、
趣味で楽しく曲を弾いてるだけなんだけど…」
という人の中には、
指使いなんてどうでもいいじゃん!
いちいち面倒くさ~い!(´Д`)
と感じている場合もあるかもしれまんね。

むむ。
では、指使いの役割って何でしょうか??
ちょっと考えてみましょう。

「指1本で音を鳴らしてください」と言えば
大抵の人が人差し指を使うでしょう。
人の手は、親指と人差し指の2本の指が
とても器用に動きます。
ピアノを弾く場合、
この2本にプラスして中指も使うと、
鍵盤上を指が行き来しやすくなり、
ぐーんと弾きやすく感じるかと思います。
親指は指をくぐらせるには適しているけど、
普通に弾くには短くて鍵盤に届きにくいので
中指の出番、というわけです。

この3本指を使えば簡単なメロディーが
「とりあえず」弾けたりします。
そう、「とりあえず」です。(←ここ大事)
少しでも、難しいメロディになったり、
綺麗に旋律を奏でたいと思ったり、
和音などが弾きたいとなったら、
残りの2本の指が必要になってきます。
5本ある指を効率的に使えたほうが
より複雑な音楽に対応できる、ということは
皆さんイメージできるかと思います。

ですが、先ほど書いたように、
どの人にとっても1.2.3の指が使いやすい。
これが厄介。
4.5の指は思うように動かないので、
ついついラクなこの3本指に
逃げたくなるんですね。(苦笑)
その場だけのお遊びとして
ピアノを触っているならそれもアリでしょう。
しかし趣味とはいえ、弾きたい曲があり、
やっぱりスラスラ弾けるようになりたいし、
できる限り美しく曲を完成させたいし、
継続して別の曲にも挑戦していきたい…
と思うならば、
不器用な薬指と小指にも
頑張ってもらう必要があるんですね。

「あ~もぅ、思うように動かないし面倒!」
と思うこともあるでしょうが、
使っているうちに徐々に「使える指」として
訓練されていきますので、
諦めずに4.5の指も動かしましょう。
書いてある指番号をまずは守りましょう!

では、
指番号を守らなくてもOKな場合とは
一体どんな時でしょうか?
よくあるのが「届かない」という場合。
例えば、
オクターブの指が1 3や1 4と書いてある時。
次の音へ綺麗につなぐために
そのような指使いの指定があるのですが
人にとよっては、
オクターブは1と5で広げてギリギリ~(汗)、
なんてこともありますよね。
無理なものは無理なので、
こういう場合は1 5の指で大丈夫。(´ー`)

他にも指使いを変更するケースはあります。
弾いても弾いても(練習を重ねても)
自分の手に一向に馴染んでこない、
なんだか弾きにくい、スピードがあがらない、
…なんて場合には、指使いを見直しただけで
途端に弾きやすくなる場合もあります。
めちゃくちゃな指使いにしてはダメですが、
理にかなった指使いであれば、
変更することも選択肢としてアリです。

《 注意 》
指定以外の指に替えて弾きたい場合は、
「○○(理由)なので、
この指に替えたいんですが良いですか?」
と、レッスン時に質問してください。
その指を使っても音楽的に問題がないか、
変えて良い理由(又はダメな理由)など、
一緒に検討しながら説明いたします。

指定された指番号が不自然な感じがして、
「えー!?本当にこの指で弾くの??」と
感じることって時々あると思います。
間違った指番号が書いてあるんじゃ…
なんて譜面を疑ったりしてしまいそうですが、
(たまにミスプリントもあります)
そんな時は大抵、
鍵盤上に置く指の位置が適切でなかったり、
指や手の甲が変に傾いていたり、
ガチガチに余計な力が入っていたりします。
レッスンでフォームなどを見直すことと同時に、
「何故その指で弾く指定になっているのか」
説明しますので、
指定の指番号に疑問を感じる時には
遠慮なく質問してくださいね。

====================
今回の記事はここまで。

今日のまとめ。

1・指使いは絶対?守らないとダメ?
2・変な指使いだと何が問題なの?

指番号は、
音楽的になるように付けられているので、
(教本の場合は強化&訓練を目的でもある)
基本的には指定された番号を守ること。
届かない、弾きにくい、など
不都合が生じる場合には変更もあり。検討。
変な指使いで弾くこと
(=指番号を無視、4.5の指を使わない、など)
は、ラクな指に頼ってしまう変な癖がつき
この先の上達に影響を及ぼす恐れが大きく、
弾き進めていくにあたり非効率的。
何より、フレーズが途切れて音楽的でなくなる、
というデメリットがある。

…とこんな感じかな。
指使いを守るって少々面倒な気がするけど、
実は、すご~く大事なんですよ。
続きは次回に!!
の~んびりお待ちください。


* お知らせ *

9/12~9/18 夏休みを頂きます!
いやっほーーーい♪ ヽ(゚∀゚)ノ
その間、PCのチェックが出来ませんので、
お問い合わせを頂いても返信ができません。
ご了承くださいませ。
生徒さんで用事のある方は、
直接スマホに連絡をくださいね。

指使いについて2018/09/08

・楽譜が読める(理解できる)こと
・それを自力で弾いていけること

ピアノを継続的に楽しむためには、
この2点は欠かせません。
いわゆる『譜読み』というやつですね。
譜読みをしていく際に必要な要素に
≪音・リズム・指使い≫があります。
基本はこの3つ。

音(音名)
=どの鍵盤を鳴らせば良いのかを知るために、
まずは音符(ドレミ)を読めるようにする。

リズム
=拍子や音符の長さがわからないと
変なリズムになってしまい曲として成立しない。
正しい音価(音の長さ)で弾けるようにする。

指使い
=譜面に書かれた音を正しい長さや弾き方で
リズムに乗せてスムーズに弾いていくために
指使いは必要であり重要なもの。

今回はこの中の「指使い」について、
書いてみようと思います。

====================

音名や音価は知識として
「正しく理解できれば、それでOK!」なのに対し、
指使いは知識というよりも実践的なこと。
「絶対にこれが正しい」というものでは無いから、
皆さんも「何で?」と感じることがあったり、
「この指で良いの?」と不安に思ったり、
いろいろと疑問も多いようです。

・「基本的な指使い」というものは存在します。
・「初歩のうちはこの指で」なんてのもあります。
・「どちらの指でもOK」という場合もあります。
・手の大きさや指の長さで変えることもあります。
・同じ音を弾くからといって
 いつも同じ指を使うとは限りません。
・次に弾く音やフレーズの流れなどで変化します。
・指定の指番号では弾きにくい、なんてことも。
・同じ曲でも出版社によって(楽譜によって)
 異なる指使いが書いてあったりもします。
・指番号の指定がない場合は自分で考えます。

ざっと書いてみましたが、
こんな感じで「指使い」は非常に曖昧。
オタマジャクシ(音名や音価)に関しては
本などで独学でも学べると思いますが、
指使いはケースバイケースのことも多いため、
独学だと「??」となることもあるでしょう。

また、「指使い」は単純に指番号としての
機能的な役割としてだけでなく、
「指の使い方」として捉えることもできます。
 ・指くぐりや指を交差する時の注意点
 ・鍵盤上のどこ(どの位置)に指を置くか
 ・指先が鍵盤に当たる角度 など
その場合、「ピアノの弾き方」に直結しますので、
実際にその人を見て指導する必要があります。
ブログの記事では、
「指番号としての指使い」に
限定して書いていこうと思いますので
「指の使い方」に関して質問がある場合は
レッスンで質問してください。
個別にお答えします。(´ー`)

…ということで、
次回から、「指番号としての指使い」について
掘り下げて書いていこうと思います。
もう少しお待ちあれ~。

なぜ、ハノンを弾くのか?2018/07/18

『全訳ハノンピアノ教本』
今日は改めてこの教則本について
書いてみようと思います。
あ、ちなみにこの楽譜、
「ハノン、ハノン」と皆に言われ有名ですが、
「ハノン(=アノン)」は人の名前。
ハノン先生が書いた教則本なんです。

当教室でレッスンを開始する際、
大抵の場合は「取り組む曲」にプラスして
ハノンを使うこと(ハノンを弾くこと)を
オススメしているので、
現在通われている殆どの生徒さんが
レッスンの最初にハノンを弾いています。
(時間にすると5分くらいかな?)

ハノンを練習に取り入れる理由をはじめ、
得られる効果や進め方などは、
当教室でレッスンをスタートした時に
最初にお伝えしているのですが、
時間が経つと忘れちゃうんですよね。
で。いつの間にか、
「ハノン面倒だし、つまんない」
「何だかよくわからないけど、
とりあえず1回弾いておくか…」
「レッスンの時だけ弾けば、まぁ、いっか」
「ダダダダ…!と間違えずに
速く弾ければそれでいいんでしょ」
…という感じに、だんだんと
テキトーに扱われがち。(;´Д`)

確かに、機械的に並べられた音符は
”音楽的”とは言いがたいですし、
「楽しい~素敵~♪」
と感じる人は稀ですね。(苦笑)
でも、
そんな機械的な音の繰り返しだからこそ、
指馴染みがよく、割とすぐに慣れてくるので、
他のこと(身体のこと、音色・音質など)に
気を配って弾く余裕が生まれやすい。
これこそがハノンの利点。

では何の目的でハノンを弾くのか。
(あくまで私の使用目的です)

・準備運動として
  ウォーミングアップ
  10本の指を同等に扱えるように
  鍵盤の間隔をつかめるように

・姿勢&手のフォームの確認
  最適な打鍵ポイントを見つける
  指の関節、手首の使い方など確認
  弾き癖(姿勢や腕、フォーム)の矯正

・指の強化
  どの指も同じようにスムーズに動き、
  平等な音(粒をそろえる)を目指す
  リズム変奏で苦手な指への適切な負荷
  リズム変奏で脳と指の連携を強化

・持久力をつける
  手指の負担となる無駄な力を使わず、
  弾き続けられるようにする

・譜面に慣れる
  初心者・初級者さんには
  オタマジャクシ(音の高さ)を読む練習
  リズム譜でリズムを読む練習


私の場合、
ざっとこんな感じの目的で使用しています。

ハノンには第1部~第3部まで、
全部で60の練習パターンが載っていますが、
主にレッスン使用するのは1~20番。
それが済んだら20番までを
ランダムに使用する場合もありますし、
人によっては、その後に出てくる
全調スケールやアルペジオへと
進んでもらっています。
(取り組んでいる曲の調性に合わせて、
単体でスケールを練習する場合もあります)

その他、ポイントとしては

  ・1冊丸ごと全部はやる必要はない
  ・長い時間かけて取り組む必要はない
  ・速く弾くことを目標にするものではない
  ・その人の状態に合った使い方でないと
   意味がない(=悪影響もあり得る)
  ・「ただ弾く」にならず目的意識をもって弾く
  ・ハノン以外の教材で補えることもある
  ・「ハノンを一生懸命やること」と
   「曲が弾けるようになること」は
   イコールではない
  ・ハノンに終わりはない!(笑)

といった感じでしょうか。

ハノン教本と出会って40年近くたつ私でも
ピアノの練習を開始する際は、
まず始めにハノンを弾いています(´ー`)
ランニングする前に屈伸運動などの
準備運動をする感覚と似ていますね。
そして、弾きながら、
背中、首、肩、腕、手首、指…と
意識を持っていき、
身体を上手く使えているかチェック。
そこから更に、音に神経を集中させ、
クリアで綺麗に均等な音が出ているか、
音の粒や質感をチェック。
それを済ませてから、
「曲」の練習に取り掛かっています。

ハノンを弾く理由、目的をわからずに
ただただ弾いていても無意味。
限られた練習時間がもったいない!
忙しい大人の生徒さん達、
目的意識をもって
効率よく取り組みましょう~。

もっと詳しく説明して欲しい方は、
レッスン時に質問してくださいね!

=================

交流会に参加された方は、
アンケート用紙の回答を、
7月中に提出してくださいますよう
お願い致します。
また、交流会の会計報告が
レッスン室に掲示してありますので、
気になる方は目を通してくださいね。

暑い日が続いています。
飲み物は持参して頂いてOKです。
遠慮なく水分補給をしてください。

練習の質を高めよう(その2)2018/05/31

お待たせしました!
「練習の質を高めよう(その1)」
の続きです。

============-======

≪練習の内容(頭を使おう)≫

前記事の中でも少し触れましたが、
練習は「量よりも質が大切」だと
私は思っています。
言い換えると、弾いた時間よりも
練習の仕方や内容のほうが重要、
ということですね。(´ー`)

「長時間やれば弾けるようになる」
と思い込み、
ひたすら繰り返し練習するのは、
単なる「覚え弾き」になる恐れ大!です。
一連の動作を手に覚えさせて
自然と弾けるようにする「覚え弾き」も
練習の途中段階では必要なことですが、
その方法で
ある程度スラスラ弾けるようになった頃、
脳ミソは省エネモード。
手に仕事を任せて休んでいます。
この状態で、
「よし、弾けるようになった!」
「もう暗譜もできちゃった」
と、安心してしまうととても危険なんです。

何も問題が起きなければ
弾きこなせているように見えます。
でもこれ、表面的にしか弾けていません。
暗譜も本当の意味ではできておらず、
単に動きとして覚えているだけ。

演奏中、何らかのミスをしてしまった時、
それが譜面のどこで起きたか
きちんと把握できていますか?
ざっくりと「この辺り」ではなく、
「この音」「この指」と言えますか?
違う音を鳴らしてしまったのか?
それとも、
指がもつれて綺麗に弾けなかったのか?
和音がわからなくなって止まったのか?
ミスの原因が一体何だったのか、
正しくわかっていますか?
そして、
その箇所からすぐに弾き直せていますか?

ミスをしてしまった時、
「え!あれ、こんなはずじゃ…(汗)」と
焦って闇雲に何度も弾き直して、
動作の流れを再び取り戻そうとしたり、
何小節も(一連の動作の区切りまで)戻って
弾き始めたりしていませんか?

ぎくぅ!(゚Д゚;)
…となった人、多いのでは?
心当たりある人は要注意ですよー!

交流会ではやはり緊張します。
なかなか普段通りにはいかないものです。
ミスが潜んでいそうな箇所は、
指と運に任せるのではなく、
今のうちに頭を使ってしっかり対処、
そして、やっつけてしまいましょう。


1・問題を把握する

2・原因を分析し考える

3・対処&改善方法を模索し実践する

4・イメージ通りできるようになったか検証する


これらが、頭を使った練習の手順です。
頭を使った練習は、
神経を研ぎ澄まし集中して行なうので
非常に疲れますが、
とても効果的ですし効率も良いので
忙しい大人の学習者には適しています。

普段、レッスンでは「1」に対して、
「2」や「3」を中心に指導をしています。
見つかった問題点に対して
「これが原因だから、こう弾いてみて」
「こんな練習をしましょう」という
私からの指導に、皆さん真剣に耳を傾け、
意識を集中させトライしてくれていますよね。

それなのに、自宅での練習となると、
頭を使う「2、3、4」の手順で練習するよりも、
手に教え込ませるための反復練習で
何とか解決しようとしてしまいがち。
だって、
慣れた仕事を手に任せておくほうが
頭を使わず楽チンですし、
その方法でも「少しは弾けるようになった」
と思えますから…。
その練習によって
本当に”弾きこなせる”ようになったのか?
きちんと検証し練習の成果を見るよりも、
「これだけ(量・時間)やったんだしOKでしょ」
と、「やったこと」に満足してしまうんですね。

※反復練習が悪いわけではありませんョ
 弾けるようにするための途中段階では
 必要な練習方法です

ほとんどの方が交流会前になれば、
(それが覚え弾きの状態だったとしても)
ある程度スムーズにスラスラ弾けています。
しかし、ほとんどの方が、
「怖いな、嫌だな、ここ失敗するかも…」と
不安に思う個所をたくさん抱えたままです。

ここから先、
更に踏み込んだ質の高い練習をして、
不安な個所を地道に1つずつ潰していき
克服することが出来れば、
それが、仕上がり(=完成度)に直結します。

・緊張に負けないゆるぎない演奏力
・「うん、弾ける!」と思える自信
・「弾きこなせている」という実感
・イメージ通りの音色を奏でられる喜び

練習の質を高めることで
これらが得られるかもしれない、
と思うとワクワクしませんか?

あと1か月、あります!
頭を使った練習を積極的に取り入れ、
中身の詰まった仕上がりを目指し、
一緒に頑張りましょう~。(´ー`)ノ

===================
≪お知らせ&お願い≫

交流会の申し込み用紙の提出と
会費の支払いは5月末日までです。
宜しくお願い致します。

申し込み用紙、未提出の方にお願いです!
コメント(70文字程度)は冊子作成に必要です。
なるべく早く準備を進めたいので、
参加・不参加に関わらず、
今月中に、メールにてコメント文のみ先に
お知らせくださいますようお願い致します。
(用紙自体は6月レッスン時にお持ちください)

また、
『交流会Blues』をレッスンしておきたい方は、
各自「お願いしまーす」と申し出てくださいね。

練習の質を高めよう(その1)2018/05/28

皆さ~ん、交流会に向けて
順調に仕上がってきていますか~?

当日、少しでも良い演奏ができるように、
不安な箇所をやっつけるために、
緊張してもちゃんと弾き進められるように、と、
交流会前はピアノの練習に熱が入り、
普段よりも長く練習時間を確保する人が
多いかと思います。…が!
少し注意して欲しいことがありますので、
記事を書いていこうと思います!(=゚ω゚)ノ

≪準備(指ならし)≫

「さぁ、さっそく曲に取り掛かろう!」と
気合が入るのもわかりますが、
ハノンやスケール練習などを使った
「指ならしの時間」は
なるべく取るようにしましょう。
交流会が近づいてきたら本番を想定して
『準備なしにいきなり曲を弾く』
というのもアリかと思いますが、
基本的には指をほぐしてから
練習に取り掛かりましょう。
(前回の練習から数時間しかたっていない
…など、同日中の練習なら省略可)

≪練習時間≫

長時間のぶっ通し練習はやめましょう。
「いやぁ、昨日4時間も練習しちゃってさ~、
もう手が痛いんだよねぇ~」
などという自慢(?)はナンセンス。
 ※どこかが痛くなる場合は、
  フォーム・弾き方を見直す必要あり

もちろん、
音楽を専門に学ぶ人達の場合は
1曲が難しかったり、長かったり、
数曲を同時に学ぶことも多いので
4時間位なら続けて練習することもありますが、
趣味の大人(初心者~中級)の方ならば
連続して4時間はやめたほうが良いです。
とはいえ、
交流会前となるとついつい気合が入り
休日に2時間くらいは続けて弾いてしまう…
これは人によっては
あり得る話しなんじゃないでしょうか??

もしも2時間練習する時間が取れるなら、
「40分×3回」「1時間×2回」など、
時間を区切ることをオススメします。
理由は以下の通り。

・集中力が続かず効率が悪い
 =単なる作業(ダラダラ練習)になりやすい
・少しでも無駄な力が入っている場合、
 身体(主に手)にかかる負担が大きい
・量(時間)より質(仕方)が大事
 =頭を使った練習をするほうが効果的
・「2時間」という時間そのものに満足してしまい
 課題や成果に目を向けることが疎かになる

※各項目を具体的に説明したいのですが、
書き始めると長~~~~くなりそうなので、
詳しい説明を聞きたい場合は、
レッスン時に質問してください。

重要なポイント
≪練習の内容(頭を使おう)≫に関しては
次項目として続きを書いていきます。
…が、
今回はここまで!
続きはまた次回~。
なるべく早くに更新しますのでお許しを!(=゚ω゚)ノ

====================

≪お知らせ&お願い≫

交流会の申し込み用紙の提出と
会費の支払いは5月末日までです。
宜しくお願い致します。

用紙を忘れて未提出の方にお願いです!
コメント(70文字程度)は冊子作成に必要です。
なるべく早く準備を進めたいので、
今月中に、メールにてコメント文のみ先に
お知らせくださいますようお願い致します。
(用紙自体は6月レッスン時にお持ちください)

また、
『交流会Blues』をレッスンしておきたい方は、
各自「お願いしまーす」と申し出てくださいね。

YouTubeがお手本??2018/04/27

早いもので4月も終わろうとしています。
交流会に参加する予定の生徒さんは
いよいよ練習も本気モードに突入!
という方が多いのではないでしょうか。
私もジワジワと迫りくる交流会に
焦り始めましたよ~。
せっせと準備せねば!(汗)

先日よりレッスン時に
・交流会のお知らせ(申し込み用紙)
・交流会ブルースの譜面(新しいもの)
を配布しています。
まだ受け取っていない方は
「くださーい!」と申し出てくださいね。

==================

さて。
今日は「動画を見る(聴く)こと」について
書いてみようと思います。

CDやデータを購入(orレンタル)して
音楽を楽しんでいる人は多いかと思います。
移動中のBGMとして気軽に楽しんだり、
新たな曲との出会いを探して聴きあさったり、
好きな音楽家の演奏を片っ端から聴いたり、
良い音質でプロの名演にどっぷりと浸ったり…。

近年は、YouTubeなどの動画サイトでも
多くの音楽動画がアップロードされているので、
より身近に音楽を楽しめるようになりましたね。

いやぁ、ホント、
便利な世の中になったなぁ~と、しみじみ。(笑)
好きな1曲のためにお金を払ってCDを買い、
音だけを聴くことが普通だったのに、
今や、無料で「プロピアニストが演奏する姿」を
繰り返し見ることが出来ちゃうんだから…。
動画のカメラアングルによっては指の運び、
ペダルを踏む様子までわかるので、
参考になることは多いです。

そんなことから、
今どきは、純粋に「音楽を楽しむ」以外に
自分が学ぼうとする曲(学んでいる曲)を
YouTubeなどで検索して
「練習のために聴く・聴いてから練習する」
という学習者も結構いるのではないでしょうか。
お手軽ですからね~。
探せば大抵は
「どこかの誰かが弾いている動画」が
見つかるんですから。
やはり便利です。

しかし…
この「ネット動画を参考にすること」について、
ピアノを教えている先生達の間では
たびたび問題視され話題になります。
やはりメリット・デメリットがあるので、
自己責任で上手く使えないと「危険」なんです。
ですから特にお子さんの場合は要注意!
Studio*ABE*の生徒さんは皆大人なので、
動画を参考することも”アリ”かと思いますが、
やはり使い方にはある程度、注意が必要!
その辺を詳しく書いてみますね。

動画を参考にすることのメリットは、
『無料で手軽に曲を知ることが出来る』
何と言ってもやはりコレ!ですよね。
新しいレッスン曲に取り掛かる前に、
「どんな曲かな?」と動画を見る(聴く)だけで
曲の雰囲気やテンポがわかったりしますし、
それによって「わぁ~弾けるようになるかな?」
とイメージが膨らみワクワクしたり、
練習のやる気が増すこともあると思います。

ですから、
「曲の雰囲気を知り、やる気を高めるために、
まずは数回、全体像をつかめる程度に聴く」
…という程度の利用なら、
私も動画を参考にするのは”アリ”だし、
良いと思っています。(´ー`)
その際の注意点は以下の4つ。

1・繰り返して何度も聴き込まないこと
2・プロの演奏を参考にしてほしいこと
3・「お手本」ではなく「参考」に留めること
4・勝手な先入観を持たないこと

聴き込みすぎて曲を覚えてしまうと
耳を頼りに弾き進めてしまうので、
楽譜を読む作業が疎かになります。
つまり読譜力が付きにくくなるんですね。
「譜面は読めなくてもいいじゃん、弾けるなら」
大人の生徒さんの中には、こういった考えで
ピアノを弾いている人も時々いらっしゃるので、
一括りに「絶対にダメ!」とは言えませんが、
「読譜力をつけていってほしい」と思っている
私のレッスン方針とは少々異なりますので、
聴き込むことはオススメしていません。

 ※練習のためではなく
 音楽鑑賞という概念で曲を聴く場合は
 勿論「聴き込むこと」も良いと思っていますョ
 ※ジャズの場合は、耳コピーしまくれ!
 という練習方法もあるので
 フレーズを聴き込むことなどはOKです

また、
たとえ発表会のような本番の動画であっても
素人さんが演奏する動画を
練習の参考として聴くことは避けましょう。
仕上がりがめちゃめちゃな場合もありますし、
癖のある弾き方をしていることも多いです。
音楽の解釈が微妙だったり、
表現力が著しく乏しかったり、
音そのものが間違っていたり…。
「おぉ、頑張ってるな~」と応援する気持ちで
微笑ましく見ることは勿論構いませんが、
巨匠と言われるプロの演奏家が弾く動画も
探せばあったりしますので、
参考にする場合にはそういったものを
選んで聴くと良いですね。

そして、
これはクラシック学習者に限ることですが、
プロが奏でる演奏動画であっても、
それをお手本として聴き込んでしまわず、
参考程度に留めるようにしましょう。
私なら、同じ動画を5回繰り返し聴くよりも、
異なる5人の演奏家で同じ曲を5回聴くことを
オススメします。

特定の人の演奏を聴き込むと、
無自覚にその演奏を真似してしまいがち。
楽譜から読み取れることを自分なりに理解し、
それをどう表現するか、
自分自身で模索していって欲しいのです。
同じ曲でも演奏者が変わると違って聴こえます。
センスや感性、技量などは皆違うのです。
誰かの演奏の真似ではなく、
自分なりに曲を仕上げて欲しい!
そう思っています。

この他に、
「動画を見て勝手に思い込む」
というデメリットもあります。
外出先で耳して素敵だな~と感じた曲を
家に帰って調べてみようと思い、検索。
出てきた動画は子供が弾く姿ばかり。
「あぁ、この曲、子供達が弾く曲なのか…」
と、やる気を失ったことありませんか?
また、自分が取り組む曲を検索した際、
子供達が見事にそれを弾きこなす様子に
情けない気持ちになったことありませんか?

自分が素敵だと感じたその気持ち、
どこへ行っちゃったんでしょう?
誰かと比べて何になるんでしょう?
どうぞ自分の感性を信じてください。
どうぞ自分のペースで楽しんでください。
動画に振り回されるのなら、
そんなの見ないほうがマシ!(笑)

最後に。
練習方法を知りたい、ここはどう弾くの?
など、知りたいことがあれば、
動画を見て解決しようと思わず、
レッスンの時に私に聞いてください~!
簡単と思われることでも、
細かいことでも構いません。(*´ω`*)

今回も長々と書いちゃいましたが、
読んでくださりありがとうございました。
ではでは、
皆さん、楽しいゴールデンウィークを~☆