3拍子=ワルツなの?2021/10/25

レッスンで3拍子の曲に取り組む際、
「この曲はワルツですね♪」
なんて言われることがあります。
3拍子=ワルツ、と認識している人、
実は結構いらっしゃいます。

説明をして曲を想像してもらうと、
皆さんすぐに納得してくれるのですが、
3拍子はワルツとは限りません。
例えば、
唱歌の『海』も『ぞうさん』も3拍子ですし、
ミュージカル・映画音楽で有名な
『エーデルワイス』や『ムーンリバー』
なども3拍子です。
千昌夫さんの懐メロ(演歌に近い?)
『星影のワルツ』に至っては
ワルツの文字がタイトルに入っています。
こちらの曲も3拍子です。

これらの曲はワルツでしょうか?
ワルツって一体なんなんでしょう?

***

ワルツは「円舞曲」とも言われ、
もとは踊りのために作られた舞曲です。
いわゆる「ブンチャッチャッ♪」という
伴奏スタイルを持つ音楽。
皆さんのイメージ通り、3拍子です。
社交界の場で男女が抱き合うようにして
クルクルと優雅に回りながら踊ってる
あの曲、あれがワルツですね。
19世紀に入って一世を風靡しました。
『美しき青きドナウ』などは
誰もが知っている
ワルツの代表曲ではないでしょうか。

ちなみに、舞曲といっても
踊りのために「伴奏音楽」として
作られたとは限らず、
純粋に「音楽作品(楽曲)」として
作られたものも含まれています。

舞曲自体の歴史を調べると、
16世紀頃のパッサカリアやシャコンヌ、
17~18世紀頃には
サラバンド、メヌエットなどがあり、
そして19世紀になるとワルツが大流行。
その頃には
マズルカやポロネーズといった
他の舞曲も注目されるようになりました。
ショパンは、『子犬のワルツ』をはじめ
いくつものワルツを残していますが、
マズルカやポロネーズも
たくさん作曲していますよね。

じゃぁ、
舞曲イコール3拍子ってことなの?
と、思ってしまいそうですが、
舞曲にも4拍子や2拍子のものもあります。
…ですが!
上記にあげた舞曲は
どれも基本的には3拍子のものばかり。
3拍子は踊りから生まれたリズムなんです。

「ワルツ」ほどは
知られていないかもしれませんが
「メヌエット」「ポロネーズ」など
その名前くらいは何とな~く
聞いたことがあるのではないでしょうか。

***

ということで、本日のまとめ。(´ー`)ノ

現在、私達が耳にしている音楽には
3拍子で作られた曲が
年代や音楽ジャンルに関係なく
た~~~くさん存在しています。

もともと踊りをルーツに持つ3拍子が
19世紀に「ワルツ」という形で大流行し、
踊るためだけでなく、音楽鑑賞用の
「楽曲」としても多く作られました。

それが今日に至るまで
皆に愛され、受け継がれ、
現代では、単に3拍子というだけで
曲名『○○のワルツ』など、
「ワルツ」がつけられほどになりました。
そんな流れから、
「3拍子=ワルツ」と、
認識されるようになったんですね。
”イコール”ではありませんが、
まぁ、3拍子の代表的な音楽…といったら、
ワルツであることは間違いないでしょう。


さぁ、あなたは3拍子の曲、
いくつくらい思いつきますか?
これまでに弾いたことはありますか?

それがワルツなのか、
ワルツっぽい雰囲気の曲なのか、
ワルツではない別の踊りを
ルーツに持つ曲なのか、
単に3拍子で書かれただけなのか…
これを機に考えてみてくださいね。

今まで以上に、3拍子のリズムが
楽しめるようになると思いますよ♪


* お知らせ *

9月30日
緊急事態宣言が解除されました。

緊急事態宣言中は、
感染状況の見通しが立たないことや
不要不急の外出の自粛などの観点から、
1回ごとの予約&支払いでも
レッスンを承っておりましたが、
宣言が解除されたことをうけ、
Studio*ABE*では10月より
「通常レッスン形態」に戻しております。
※感染対策は引き続き行なっております

当教室はもともと
「1レッスン制」ではありません。
レッスン料金は『月謝』として、
その月の初回レッスン時までに
1ヶ月分をお納めいただいております。

ご理解のほど宜しくお願いいたします。

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