「からだ」の視点から(その1)2024/02/16

交流会に向けて新曲ラッシュです。
今年も、「レベル、高ッ!曲、長ッ!
私、コレやったことないぞ~(汗)」
という多種多様な選曲なので、
「こ…これは、レッスンに合わせて
私も練習しておかねば…(゚Д゚;)」
ヒィー!と悲鳴を上げつつ、
ニヤニヤしながら皆さんの曲を
せっせと楽しく練習しています。
…マゾか?(笑)

そんなわけで、今日は、
新たな曲に取り組み始めてから、
曲を仕上げるまでの
レッスン/練習での道筋を、
「からだ」の視点から
ザックリ大きく3段階に分けて、
改めて説明しておきますね。
(長くなるので記事を2回に分けます)

***

<1>脳に働いてもらう

新しい曲に入ってまずすること。
そう、譜読みです。この段階では、
まずドレミを把握して、リズムを読んで、
弾きながら指使いを気にして…
と、こんな感じに同時に色々なことに
気を配る必要があります。
必死に譜面を追って、
脳みそフル回転!!で、
「音」を組み立てている状態です。

得意/苦手があったとしても、
片手ずつ始める初心者だろうが、
いきなり両手の上級者だろうが、
この「譜読み作業」はみんなが通る道。
とても神経を使うし、集中力も必要だし、
複雑で高度な脳の処理能力が必要。
だから譜読みってかなり疲れるし、
逆に、色々あって疲れている日は、
練習が捗らなかったりしますね。

脳みそに負担をかけすぎると、
練習効率も悪くなりますし、
目が疲れたり、肩が凝ったりして、
ひどい時には頭痛を引き起こすことも…。
休憩を挟みながら取り組む!
コレ、大事なポイントです。

この「譜読み作業」は、
絵を描く際の「下描き」みたいもので、
曲の基礎、土台となるもの。
テキトーに済ませていると、
後で手直しが必要になり苦労したり、
最終的に仕上がらなくなる恐れもあります。
「ま、こんな感じでしょ」
と、いい加減に進めてしまわず、
丁寧に読んでいくことが大切です。

<2>耳を使って音を聴く

「譜読み」が済み、
音楽が流れ始め形になってきたら、
強弱や緩急、スラーなどの記号、
他の音楽用語、曲のテンポなどに
気を配って弾けるようにしていきます。

「下描き」をより整えていき、
絵として形にしていく工程ですね。
この段階になると、
「わーい、弾けてきたかも~♪」と
思える箇所が増えてきますが、
それと同時に、手こずる箇所も
ハッキリしてくるかと思います。

指が馴染み、アレコレ考えずに
弾けるようになってきた箇所では、
脳みそに少し余裕が生まれてきます。
そうすると、和音の響き、旋律など
譜読み段階では聴こえなかった音が
徐々に聴こえるようになってきます。
鍵盤をおろせば「聞こえてくる」から、
意図的に「音を聴く」へ、
切り替えていきましょう。

この段階では、弾けば弾いただけ
指がどんどん馴染んでいくので、
楽譜に頼らなくなり、
弾けているような気分になり、
(↑覚え弾き/自動モードに注意!)
細やかな練習を怠りがち。

今一度、楽譜をしっかり見て、読んで、
 ・要求されている細かな指示を
 弾けるようにしていく練習
 ・スムーズに弾けない所の部分練習
などを心掛けましょう。
普段の自宅練習において、
弾けている/弾けていない、の判断は
自分自身に委ねられています。
音楽が一定に流れているか?
強弱・緩急が不自然じゃないか?
ペダルが濁っていないか?
など、正しい判断をするためにも、
「耳」を使って音をよ~く聴くこと。

***

次回は、いよいよ「曲想」です。
<3>は奥が深いですよ~。

弾く(指を動かす)ことで精一杯だと
曲想にまで辿り着けないことも多いので、
自分にとって難しすぎない曲を
選びたいものです。
…とはいっても、簡単なものだと、
飽きてきたり、物足りなく感じたり…。
「ちょっと難しいかも~(汗)」くらいが
一番上達する気がします。
選曲はとても大事ですね。

とにもかくにも、まずは<1>から。
練習は、「長時間」より「細切れ」に。
休憩を挟んで、頭を休めながら、
繰り返しおこなってくださいね。

続きの記事は、
近日中に更新予定です。
お待ちくださいませ~。(´ー`)ノ

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