交流してこその「交流会」2025/04/26

私は、
「交流会は発表会ではない」と、
第1回の開催時から
しつこいくらいに言い続けています。
「はいはい、知ってる。また言ってるし」
と思われていますね、きっと。(苦笑)
単純に「言葉のチョイスの違い」として
さほど気にも留めていない方も
多いかもしれませんが
これには私の深~い想いがあります。
「またか…」
という気持ちをぐっとこらえて
読んでくださると嬉しいです。

***

『発表会』とは
文字通り「発表の機会」です。
一般的には、(生徒である学習者が)
「個人の学習の”成果”を
具体的に発表という形で示す機会」
と、されています。

成果、成長、上達…
これらを自分が感じられることは、
もちろん意味があり大切なことです。
やる気や向上心に繋がりますしね。
しかし、これらのことは、
自分(本人)が感じられれば充分で、
大人が趣味でピアノを楽しむ場合、
「他者に向けて、それ(成果)を
発表することは必ずしも必要ではない」
と、私は思うんですよね。
経験年数も、練習環境も、年齢も、
本気度(熱量)も、音楽ジャンルも、
すべてがバラバラに違うので、
演奏を「成果の発表」として
他者に聴いてもらわなくても
良いのではないか?と思うのです。

自分自身の成長は、
自分で確認できれば良いですし、
何だったら、成長なんてしていなくても
ピアノを楽しめているならそれで良し!
だとも思うのです。(´▽`)ノ

※もちろん
 「成果を発表するための演奏」を
 否定するものではありませんし、
 その意気込みで参加するのも
 大歓迎ですよ!

他者から、演奏の感想として、
「すごい上達っぷりですね!」
「成長しててびっくり~」など、
日頃の成果と思われる事柄を
伝えられることもあると思いますが、
それが嬉しく思えるなら
素直に「わーい」と受け取れば良いし、
評価されたように感じるなら、
「別に”発表”したわけじゃないし~」と、
心の中で受け流してしまえばOK。(笑)
あくまで「自分自身」に焦点を当てて、
各自、参加していただきたいのです。

***

大人の趣味ピアノには
「発表会」が必要ないと思うのに、
ではなぜ、「交流会」という名前で
「人前で演奏する」という
似たような紛らわしい会をやるのか?

それは、
「人前で演奏すること」自体に
大きな意味があるからです。
個人の「成長の発表」が主目的ではなく、
『人様の耳に音楽を届ける』
という視点から丁寧な気持ちで練習をし、
演奏する機会を持ってほしいから。
↑これが理由です。
人前での演奏を想定して練習をし、
楽曲を仕上げることは、
1人で練習して完成させる時とは違い、
より深くその曲を学ぶことになります。
これこそ、学習者の「音楽的成長」に
大いに繋がると私は思っています。

そして。
私が「交流会」を開催する
主たる目的は、その名の通り、
交流を深めてほしいから、です。

同じ”ピアノ学習仲間”として、
「ピアノ演奏」という
ある種の「共通言語」を用いることで、
 ・音楽の素晴らしさ
 ・趣味で弾くピアノの楽しさ
 ・大人が学習するということ
 ・練習の大変さ、継続の難しさ
 ・Studio*ABE*で仲間ができたこと…
これらの想いを共有してもらいたいな、
と思うわけです。
「あぁ~、やっぱり音楽ってイイよね!」
「人前だと緊張するし難しいけど、
ピアノって楽しいよね~」と。

だからこそ、私としては、
初心者~上級者の誰もが参加できて、
”連弾”というスタイルでダイレクトに
音楽的なコミュニケーションがとれる
『交流会ブルース』の時間を
とても大切に思っています。
交流会の趣旨そのものだからです。

もしかしたら、
「自分のメイン演奏(ソロ)があるのに、
連弾なんてやってられないよ」
「ジャズ組が楽しめば良いのでは?」
「好きなジャンルの曲じゃないし…」
「毎年やってるからもう飽きた」など、
色々な想いがあるかもしれません。

でもね、
上手い下手とか上達とかすごいとか、
アドリブできる、できないとか、
そんなのは横に置いておいて、
「ピアノを鳴らして仲良くなろうよ」
「できる範囲で一緒に遊ぼうよ」
という純粋な気持ちから、
交流会ブルースの時間を設けています。
「発表会ではなく交流会」と言い続ける
私の深い想いをご理解いただき、
交流会ブルースも自分事として、
取り組んでいただけることを
心から願っています。

***

さて。
私も準備に取り掛からなくては!!
今年も和やかな会になりますように(*´ω`*)

※担当パート、アレンジなど
 ご相談があればレッスン時にどうぞ!