『大人ならでは』の問題2025/03/31

虫刺されや怪我の跡が長い間残る。
これって体質とか関係あるのかな?
蚊に刺されると人一倍腫れ上がり、
痒みも強いあげく、ぶり返しては長引き、
しまいには跡に残ってなかなか消えない。
ただでさえ、そんなタイプの私。
今も、しばら~~く前にできた
ニキビ跡が一向に消えず、
「昔はもう少し回復力もあったのに~」
と思いながら、
アレコレ誤魔化す日々。(笑)

えぇ、そうです。認めます。
老化なんです、これも。
『治癒力の衰え』を感じるわけです。

***

さて。
これまで25年間、大人だけを専門に
ピアノのレッスンを続けてきて
「これって大人だからこそ生じる
けっこう深刻な問題だよな~」
と感じること。
それが、ずばり!
『怪我や体調不良による
ピアノが思うように弾けない』
という問題です。

いやいや、大人だけじゃないだろう、
ピアノを習っている子供たちも
もちろん怪我や体調不良あるでしょ?
と、思われるかもしれませんが、
でも、その「回復の速さ」と
「回復するまでの気力の維持」が
子供と大人ではまったく違う!!
と思うわけです。

図工の授業で指先を切ってしまった、
遊んで転んで腕を骨折してしまった、
部活動で肩を脱臼してしまった、
風邪やインフルエンザにかかった、
などなど…子供たちにも
ピアノを弾ける状態ではない、
色々な出来事がたびたび起こりますが、
まぁ~、その回復力(治癒力)は
大人とは比べ物になりません!!

そして何より、
弾けない(練習できない期間)への
焦り、もどかしさ、つまらなさ、の
度合いがまったく違うと思うんです。

だって、
大人たちは100%自分の意志で
ピアノを弾きたくて弾き、
レッスンに習いに来ているし、
(少なくとも私の教室はそうなはず!)
それ自体がストレス解消だったり、
生活の張りや日々の癒しになっていたり、
やり甲斐だったりしている。

それが痛い、不便、憂鬱に加えて、
弾けない、練習できない、
なかなか治らない、となると、
ハァ~とため息も出るってもんです。
後ろ向きな気分になりますよね。
せっかく弾けていた箇所も怪しくなり、
どうかすれば、すべてがゼロに。(泣)
憧れの曲もお預け状態になるし、
弾きたい気持ちでピアノに触れるも、
「イテテ…!」となる。
嘆きたくなる気持ちもわかります。

***

なぜ、こんな話題を書いてるかというと、
実は、ただいま「故障者」さんが
多くいらっしゃいまして…。
もう、本当にこの状況って、
『大人のピアノ教室』だからこそ!
って感じですよね。(苦笑)

転んだことがきっかけだったり、
仕事で手を酷使してしまったり、
50肩と思われる症状だったり、
古傷がなかなか治らなかったり、
年齢による手指の不調が続いたり…と、
ピアノ以外の様々な理由から、
「ピアノライフを満喫できない」
という方が続出中。

どの方もみんな、
レッスンでは明るく振舞っていますが、
今の状態を受け入れているわけではなく
ストレスを抱えつつ
我慢していると思うのです。

そこへきて少しずつ迫ってくる交流会。
「今年、参加を見送ろうかな?」
そんな弱気な声もチラホラ…。

ちょーーーーーっと、待ったーーー!!

交流会は「交流」会です。
今一度、趣旨を思い出していただきたい!
近年、外のスタジオ(ホール)で
グランドピアノを借りて開催するようになり、
気合いを入れて練習してくださる方も増え、
「発表会」さながらな雰囲気ですが、
もともとは、狭いレッスン室に集まって
みんなでピアノを弾いて遊ぶ感じの
「ゆる~い会」だったんです。(笑)
聴くだけで弾かない人もいましたし、
夜の食事会のみ参加もありですし、
練習中の曲を「こんな感じ~。テヘ☆」
これでOKなんです。

ですので、
「いつ治るかわかんないし、
人前で弾ける曲なんて用意できない」
「弾かないんじゃ参加する意味ない」
などと、もしも思っているのなら、
よ~く考えていただきたいです。

私が頑なに「交流」会、と呼ぶことを。

「聴くこと」も勉強になる、ということを。

趣味の仲間って貴重だ、ということを。

趣味を通して出会った仲間たちと、
音楽やお喋りで交流を深める時間。
それが交流会です。
弾けない悔しさ、焦り、
モチベーション低下など、
参加に後ろ向きになる気持ちも
充分に理解できますが、
どうか前向きにご検討くださいね。
1人でも多くの方に
ご参加いただけることを願っています。

4月に入りましたらレッスン時に
個別に詳細などをご説明いたします。
「交流会ブルース」今年もやりますよ~。
担当パートなど、ご検討ください。

不調が続く方々の具合が、
一日も早く良くなりますように…。
無理はしないでくださいね。

2025年のごあいさつ2025/01/01

2025年が始まりました!

ピアノ楽しいな、弾けて嬉しいな、
「Studio*ABE*」の生徒として
教室に通えて良かったな、
そんな風に思っていただける
価値あるレッスンを目指して、
2025年も自己研鑽してまいります。

本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

目標を覚えていますか?2024/12/28

早いもので今年も残りあとわずか。
まだ今年の内に
やらなくちゃいけないこと、や、
やりたいことが残っているから、
「うわぁ~(汗)」と焦るけれど、
落ち着け、私。
大丈夫。

振り返ってみれば、
1年間いろいろと順調にこなして、
ちょこっとずつだけど
ちゃんと前に進んできたじゃないか!
1月に決めた「目標」や「やりたいこと」も
見返せばかなり達成しているしね。

うん。
よく頑張った!

さて。
2024年、皆さんはどんな1年でしたか?
年始めに個別面談で決めた目標、
達成していますか?
まさか…(゚Д゚;)
「え、何のこと?はて?」
ってな状態になっていませんよね?

以前も同じようなことを書きましたが、
目標とかやりたいことって
ただ「よし!」と決めただけでは、
普通は忘れちゃいます。
そして、何の意味のないものとなります。
逆を言えば、
自分が立てた目標を
「ただ覚えているだけ」でも、
達成にむけて物事は動き出すもの。
頭の片隅に「ある」か「ない」かで、
自分自身の行動に面白いくらい
差がでるものなんですよ。

だから、
目標を決めたら付箋にでも書いて、
手帳や机など目につくところに貼ったり、
写真に撮ってスマホでたびたび眺めたり、
を、おすすめします。
ピアノに関する目標なら、
練習している楽譜の表紙にでも
ペタッと張り付けておくのも
良いかもしれませんね。

「目標」なんて書くと、
気楽な趣味なのに楽しめないじゃん…と
感じる方もいるかもしれませんね。
そんな難しく考えなくてOKです。
目標の中身は何でも良いんですよ。
「夢」や「やってみたいこと」と
言い換えても良いかもしれません。

テクニックの向上、スキルアップ、
上達、進歩、レベルをあげる…
みたいなニュアンスではなく、
「これまで弾いたことがない
拍子の曲に取り組んでみよう」とか、
「スタジオのグランドピアノを借りて
練習する機会を作ってみよう」とか
「弾ける/弾けないに関係なく、
憧れの曲の楽譜を買って眺めてみよう」
とか、気分が楽しくなるようなことなら、
何でも良いんです。

「ピアノ練習の環境を整える」
というのも良いかもしれません。
ヘッドフォンやメトロノームを新調する、
ピアノを隅々まで磨いてみる、
定期的に調律を依頼する、などなど。
もちろん、ピアノの上達を目指して、
練習内容に関する具体的な目標を
考えてみるのもGOOD!

年明けの個別面談時に、
皆さんの立てた
「目標」や「やってみたいこと」、
ぜひお聞かせくださいね。

~連絡事項~

2025年、初回レッスンでは
例年通り「個別面談」を予定しています。
内容は以下の通り。(5分程度)

・連絡先変更の有/無
・教室規定の確認
・2025年の目標orやりたいこと
・レッスンに対するご要望
・教室からいくつかお知らせ

***

本日、2024年のレッスン納めとなりました。
今年も1年間、
皆さんと楽しくレッスンができたことを
心から感謝しています!!
来年1月、新たな気持ちで
また皆さんにお会いできることを
楽しみにしております。

それでは
良いお年をお迎えくださいませ。

サプライズのお手伝い2024/10/04

Studio*ABE*では、
通常枠の生徒さんの新規募集は
長らくしていないんだけれど、
「1回のみ単発レッスン」などは、
相談内容や状況次第で、
受け入れてレッスンをすることがある。

今年1月から始めたOさんも、
そんなイレギュラー枠の1人。
レッスンの希望内容は、
『自分の結婚式の披露宴で、
彼女(新婦)にサプライズで
演奏をプレゼントしたい!』
というもの。

・ピアノは未経験
・曲目は「ウエディング」(音田雅則)
・「弾き語り」でフルコーラスを希望
・サプライズのため練習は職場のみ
・練習環境は職場で卓上キーボード
・休日に練習はできない
・レッスン通えるのは月1回程度
・結婚式(本番)は秋

ううぅーーーーーむ。(-_-;)
なかなか厳しい条件じゃないか。
どーする?引き受ける?できるのか?
と、受け入れを少し迷った私。

しかし、体験レッスンをした時、
私が彼に抱いた印象は、
「とても飲み込みが早く、
頭の回転が速くて器用そう。
柔軟に物事を捉えられそうだし、
何より、マトモそう」というもの。(笑)
問い合わせの時点から、
やり取りはスムーズだったし、
実際、会ってみての受け答えも
とても気持ちの良い好青年で、
レッスン(ピアノを教える)以外のことで
私がストレスを抱えたり、
困ったり不安になったりせずに、
「任務を遂行すること」に集中できそう!
と、思えたのだ。

…ということで、
イレギュラー枠生徒さんとして決定。
すぐさま彼用に弾き語り譜面を作成し、
内緒のレッスンがスタート。

椅子のセッティング、座り方、
ドレミ、指使い、手のフォームに始まり、
最終的にはペダルまで…。
弾き語りを希望するくらいなので、
歌はとても上手。
リズム感もかなり良かったため、
一緒に譜読みを進めていくと、
すぐにコツをつかんでくれる。
非常に優秀!!
練習は限られた時間だけだし、
”卓上にキーボード”という環境なのに、
一緒にレッスンでやったところまでは、
きちんと復習しクリアしてあり、
次回にはバッチリ。

こ、こ…これは!!(゚д゚)!
最初に想像していた以上に
いい感じに仕上がる予感~。

***

そして、9月某日。
本番となる結婚式を迎えたOさん。
私は家でなんとなくソワソワ。(笑)
うまく弾けたかな?
サプライズ、喜んでもらえたかな?
新婦さんに想いは伝わったかな?
なんて考えていたら、
翌日すぐにメールをくれました。

結婚式は無事に済み、
弾き語りのピアノ演奏も、
新婦である奥様&ゲストの方々に
ビックリ&喜んでもらえたとのこと!!
良かった、良かった~。

で、つい先日。
可愛らしい奥様と一緒に
教室に挨拶に来てくれました。
なんと嬉しいことか!!
演奏動画も見せていただきました。
真剣にピアノに向かう姿。
緊張しつつも心のこもった演奏。
途中、少しミスもありました。
でも、でも、でも!
それはそれは、
とっっっても素敵な演奏でした。

日頃ピアノを弾く皆さんなら
充分にお分かりかと思いますが、
1から始めたピアノを
両手で弾きこなし、
人前で歌いながら演奏するって、
本当に難しいこと。
その道のりは険しいものです。
しかも内緒となると、
1人きりで乗り越えるしかない。
やる気の出ない時も、面倒な時も、
コツコツ、コツコツ、
地味な練習の繰り返し。
ちょっとサボれば弾けなくなるしね。

そんな練習の日々を、
奥様を喜ばせたい一心で
1月からひたすら頑張ったOさん。
その熱い想いは音楽に乗って、
ちゃんと奥様に届いたようです。

***

そんなこんなで、
Oさんのレッスンが終了。
最後まで気持ちの良い方でした。
お別れは寂しいけれど
とても楽しい時間だったなぁ~。
またいつかピアノが弾きたくなったら、
レッスンに来てくださいね。

幸せな気分をお裾分けしていただき
ありがとうございました。
奥様と末永くお幸せに。(*´ω`*)

アンケート総まとめ(2)2024/08/27

続きの記事です。
『アンケート総まとめ(1)』を
まだ見ていない方は
そちらからご覧ください。

***

◇その他◇

今年、初めての試みとなった
『くじ引き(弾く順)』については、
好意的な意見が並びました。
 ・決まってやるしかないから合理的
 ・諦めがつく(笑)ので良かった
 ・出番を考えなくて済むから気楽
 ・心の準備がしやすかった
などなど。
そう書いてはいるものの、
「でも、最後になるのは嫌!」と
書き足す人も続出。
なんとワガママなッ!(笑)
でも、気持ちはよくわかります~。
そんなアナタには、
今年、初のくじ引きにより
最後を飾ったS木さんの回答を…。
 ・最後に演奏される方は
 きっとそれだけで得るものがある
 と思いますので、くじ引きは賛成です
にょほーーー!何と素晴らしい回答!
私もそう思います。
「くじを引いて、若い番号の人から、
弾きたい順番を取っていくのはどう?」
と、アイデアをくださった方もいました。
なるほど!ご意見、参考にします。

『ストピ時間』
こちらも今年、初の試みでした。
弾いた方も聴いていた方も、
概ね好意的な反応が多かったです。
そして、
「もっと気楽な雰囲気でいいのに
みんなお行儀良すぎ!(笑)」
といった声が目立ちました。
とはいえ、中には、
 ・やはりちゃんと聴いていたい
という声もありましたので、
匙加減が難しいところですね。

その他、『冊子』に関しては、
私の綴った「紹介文が楽しみ」という声や
表紙デザインなどについての
嬉しいコメントを複数いただきました。
私の言葉のチョイスを
褒めてくださった方がいらして
時間をかけて1人1人のことを想いながら
紹介文を書いているので、
とても嬉しくなりました♪

『写真』は、私の負担を考えて、
 ・集合写真だけで充分です
 ・各自で録るスタイルでOK
と、有難いご意見をいただきました。
今後、そのようにしていくかもしれません。
それから、
 ・自分の演奏の録画ができると良い
というご意見も。検討します!

◇私へのメッセージ◇

私の体調を気遣う言葉や、
労いや感謝のメッセージを
たくさんの方からいただきました。
相変わらず、
両親の介護・生活補助に追われ、
「自分の時間」はどこへやら…で、
ストレスMAXな日々ですが、
お陰様で、去年より体調は回復し、
脱毛症に関しても入院の効果もあり、
ウィッグなどかぶらずに
誤魔化せる範囲にまで回復!
(今はプスプスと頭に注射してます)
多くの方から、
優しく温かな言葉をかけていただき、
こちらこそ本当に感謝しています。

そして、
皆さんの演奏力の素晴らしさ、と、
レベルアップ&成長のお陰もあって、
私の「ピアノの指導力」に対して、
お褒めの言葉も数多くいただきました。
嬉しいです!ありがとうございます!

また、『雨の公園』(自作)に関して、
コメントくださった方々、
貴重な感想をお寄せいただき、
心からお礼申し上げます。
「みんなの手元に残り、
振り返って見返すことのある冊子…、
『雨の公園』の作曲者なのに、
先生の名前が記されていないなんて」
と、気に病んでくださった方がいて、
そのお気持ちが、
どれほど嬉しかったことか!!(T_T)
そんなわけで、
今すぐ各自、冊子を広げ、
「阿部君歌」と書いておいてください。(笑)

『講師演奏』に関しては、
私自身はまったく納得の演奏ができず、
「やらかした感満載」だったわけですが、
思いのほか、皆さんの反応は真逆で、
演奏に対し悶々とする私に対し、
「あれ?先生どした??」という感じで、
逆に私がびっくり。(苦笑)
お恥ずかしい限り。
これ、もしかしたら
私の演奏力の問題ではなくて、
「完璧主義を手放す」が課題なのか??
…そんな気がしてきました。(;´Д`)

◇オマケ◇

講師演奏で、曲の途中に、
真ん中のペダル(=ソステヌートペダル)
を踏んだのですが、
そのことに気づき、アンケートで
質問されていた方がいらっしゃいました。
特定の音のみを伸ばすペダルですね。
滅っっ多に使う機会のないペダルなので、
そこに気がつき、気になったことに、
「さすが!」とその注意力に驚きました。

当日の進行については、
疲労により(?)私の頭が回らず、
色々と段取りが悪い場面がありました。
「仕事をもっと皆に割り振った方が良い」
と、アドバイスくださった方も数名。
「頼り下手」の自覚、大いにありなので、
お言葉に甘え、来年はもっと皆さんに
働いてもらおうと思っております!(笑)
何卒ご協力をお願いいたします。

***

それにしても。

まぁー、本当に皆さん、
よく演奏を聴いていらっしゃる!
「○○(曲のタイトル)を聴く」の一歩先、
「誰々さんの演奏」という視点で
音楽を聴いてらっしゃいます。
そして、
例年との違い、昨年からの進歩、
今年の良かったところ、その人の持ち味、
こういったところに気付き、
アンケートでも口頭でも
感想を述べてらっしゃいました。
本当に感心します。

更に、自分自身の振り返りも的確!
「○○だった→そうなったのは○○だから
→来年は○○になるよう、○○したい」
こんな感じに、
具体的に書かれている方が多いんです!
なんと素晴らしい。

ピアノは「積み上げる」が基本なので、
努力が欠かせない趣味です。
ゆっくりの進歩だったり、遠回りしたり、
途中、足踏み、寄り道、つまみ食い…。
色々とあります。
大人のピアノ。
たかが趣味、されど趣味。
学ぶこと、楽しむこと、
どちらも本気の趣味のピアノ。
「大人のそれってなかなかカッコイイじゃん」
と、改めて思う私です。(*´ω`*)

Studio*ABE*の生徒の皆さん、
交流会での姿、
かっこ良かったですよー!!
来年もまた、素敵な演奏と一緒に、
そのかっこいい姿を見せてくださいね。
楽しみにしています♪

アンケート総まとめ(1)2024/08/22

8月も下旬になりましたが、この暑さ!!
もしや9月もこのままこの調子なのか?
と思うとクラクラしてきますねぇ。((+_+))
皆さん、レッスンへは
飲み物持参でいらしてくださいね。

***

さて。夏の締めくくりは
交流会の『アンケート総まとめ』です。
毎度のことですが(汗)、
長くなるので2回に分けまーす。

今年も多くの方が、
別紙で回答を用意してくださったり、
裏面を使ったりして、
各項目を掘り下げてみっちりと
感想を書いてくださいました!

自分自身の演奏や
音楽に対する気持ちを振り返ったり、
他者の演奏から感じた想いを
自分の言葉で素直に綴ってくださり、
内容が濃くて、
読み応えのある回答ばかりでした。
この「アンケートの回答を読むこと」が、
私にとっては楽しみでもあります。
皆さんからの反応があるからこそ、
「よし、来年も開催するぞー!」と
頑張れるので、
今年もありがたく拝見いたしました。

それにしても。
毎回、皆さんの感性と洞察力、
そして向上心には驚かされます。
年1回ではありますが、この交流会が、
とても貴重な時間となっているようで、
私も大変嬉しく思っています!!

今年も様々な回答を頂きましたので、
いくつか紹介しますね。
(※原文より短くしてある場合あり)
なお、今年のStdio*ABE*賞は
前記事で2回に分けて発表しています。
見逃している方は、
そちらもご覧ください。(*´ω`*)

***

◇自分自身の演奏について◇

今回、回答で目立ったのが、
「やるべきことは出来た」
という自己評価。素晴らしいー!
緊張した、震えた、ミスしてしまった、
練習のようにはいかなかった…などの
言葉の先に、「ここだけは!」と、
踏ん張り頑張った想いと、その結果が
セットで綴ってあったのが印象的。

・少しでも上げていければ良い、
 という思いで練習。結果、止まらず弾けた
・破綻なく弾き切れたのは成長の証?
・「やるべき事」に注意を払い、
 弾くことに集中できた
・『歌うように』を意識して弾き、
 結果、いつもよりゆったり演奏できた
・参加することに意義があり
 逃げなくて良かったと思っております

一方で、自分の演奏に対して、
悔しい想いや反省点を綴られた方々も。
(私も今年はこっちでしたね。苦笑)
アナタのその正直な想い、
しっかり受け止めましたよ~。
落ち込むのも、悔しく思うのも、
残念に感じるのも、
真剣に取り組んだからこそ生まれた感情。
次に生かして前に進みましょう!!

◇他者の演奏について◇

毎年のお馴染み”3大感想”、
 (1)レベルが高い
 (2)みんな成長している!
 (3)様々なジャンルで楽しめた
が、やはり今年も多かったですね。

・音楽会、演奏会に来ている気分
・難曲をただ弾くのではなく、
 音色の出し方や情感など表現力が
 素晴らしかったです
・ピアノに真摯に向き合っている姿勢に
 心動かされました
・大いに刺激になった
・皆さんのチャレンジマインドと
 成長・進化・実力UPに感動!
・遊び心のある選曲が増えた気がします

交流会で他の人の演奏を聴くのは、
自分の知らなかった曲を知る
良い機会でもありますよね。
そして、弾いた人に感想を伝えたり、
楽譜を見せ合っている姿を拝見し、
情報交換ができる仲間がいるって
やはり良いことだなぁ、と
改めて感じました。

◇交流会ブルースについて◇

私がお尻を叩いた(?)からか、
今年はバージョンアップした方が多数。
ちょこっとリズムや音をいじるだけで、
ドキドキの緊張感は生まれるけれど、
その時、その場の
「ライブ感」が一気に高まり、
音楽が”ナマモノ”であることを
体感できたのではないでしょうか?

・次回はアレンジ入れてみたい
・引き出しの使い回しは今回限りにして、
 次回はもっと大胆に弾こう!
・初めて緊張せずに楽しめた
・ほんの少し挑戦する気持ちがあるだけで
 新しい風が吹くのだなぁと思った
・観客として楽しめた!
<お相手の方へ>
・ミスしてごめんなさい!
・優しくサポートして頂けて有難かった

来年も、メロディを
アレンジ&フェイクすることは
もちろん大歓迎ですが、
伴奏者→メロディ、メロディ者→伴奏への、
新たな挑戦もウェルカムですよ。
あと、「交流会ブルースこそ、
ストピ時間向きでは?」というご意見も。
確かに(゚∀゚)そうかも!と思いました。

***

ここからは、余談。
余談1

毎年、アンケートに書かれた
綺麗な字にうっとりしています。
そして、自分の
ガッツリ癖字全開の汚い字が、
恥ずかしくなります。
レッスンの最中に興奮気味に
ホワイトボードに説明を書いていて、
「あの…これ、なんて書いてあります?」
と申し訳なさそうに言われると、
逆に申し訳なさすぎて、
自分の額で和音をジャーーーン!と
鳴らすほどに頭を下げたくなります。
皆さん、解読不可能な場合は、
遠慮なく言ってくださいね。

余談2
アンケートですごく嬉しいエピソードを
書いて下さった方がいました。

今回の交流会ではなく、
ご自身がかつて弾いた曲を、最近、耳にして
「え、私こんな(すごい)曲弾いたんだ!?」
って、思えたんだそう。そして、
「あんな素敵な曲、人前で弾いたんだ!」
と再認識し、自分自身の”頑張り”を
きちんと認めることができた様子。(*´ω`*)
更に、
「ピアノを続けていなければ
手出しできなかった曲に、
チャレンジできるところまで
レッスンで連れて行ってもらえたこと、
それも、いつの間にか、
楽しくレッスンに通っているうちに。
スパルタでも何でもなく!(笑)
これからもどうぞ楽しいピアノの時間を
先生から頂けますように…」

と、書いてありました。
これを読んで嬉しくて
私、泣きそうになりました。
頑張ったのは、ご本人ですよ~!!
皆さんも、
できるようになったこと、頑張ったこと、
どうか自分で自分自身を
認めてあげてくださいね。

では、
続きは次回に~。

2024年のStudio*ABE*賞!(2)2024/08/01

お待たせしました!続きです。
Studio*ABE*賞のうちのお1人、
「S木Y旨さん」に関しましては、
7/30の記事をご覧ください。

***

・H 岡 K一郎さん

彼をStudio*ABE*賞に
選んだ方はもちろんですが、
それ以外の方からも、
別枠でたくさんコメントを頂きました。

何といっても、
場を和やかな雰囲気にしてくれる
その人柄と存在感。
そして、様々な場面での気遣いに、
「嬉しかった」「助けられた」
という参加者も多かったようです。
演奏に関するコメントと一緒に
感謝のメッセージを多く預かりました。

『ノクターンOp.9-2(連弾ver.)』。
節目となる年にふさわしい選曲で、
H 岡さんの奏でる儚く美しい音色が
ピッタリとマッチしていましたよね!

実は交流会後、
ご本人はとても落ち込んでおられました。
「あんなに練習を重ねたんだから大丈夫。
きっとうまくいく、と思えていたのに…」
と。
H 岡さんが細やか&丁寧に練習に励み、
どれだけ弾きこなせていたか、は
連弾相手だった私がよくわかっています。
確かに、本番ではミスをキッカケに
音楽が止まってしまいましたが、
それでも、こうしてStudio*ABE*賞に
H 岡さんの名前を挙げる方々がいて、
結果、こうして選ばれたわけです。
やっぱり人の心に残る音楽って、
ミスの有る/無しではないんだなぁ、
と、実感しますね。
彼の持ち味でもある
「繊細で柔らかな音色」が、
その「人間性」によって輝きを増し、
より一層、魅力的な演奏として、
皆の耳に届いた、ということなのでしょう。

◎10年コツコツ…の重みが感じられた
◎優しい音のハーモニーに気持ちが緩み、
 曲に対する愛情も伝わってきた
◎感動した。つまづいた部分でさえも、
 これまでの10年を見ているようで、
 師弟愛を感じた
◎人柄は音に反映されると実感!
◎すごく練習して臨まれたのが伝わってきた
◎楽しまれていたお姿とキラキラな音!

そうそう。交流会ブルースでは、
手を振る余裕を見せ(笑)、
聴いている皆を笑顔にしてくれました。
その姿も印象に残りましたね~。(^-^)

人前での演奏は、
なかなか思い通りにいかないものですが、
(私自身よーーーーーく知ってます。笑)
これからも楽しみながら続けてほしい!
と願っています。
そして、10年の節目に連弾という形で
ご一緒できたこと、嬉しかったです。
お誘い頂きありがとうございました♪

***

・Y中 Y紀さん

いつもはジャズを弾くY中さんが、
なんと今年はC.P.E.バッハ!
『鍵盤ソナタ(ロ短調)』
ジャンルを変えての挑戦に、
まず皆さん驚かされましたよね。
そして、それを見事に弾ききり、
魅せてくれました~。(*´ω`*)

すべてのエントリー曲が
ペダルをふんだんに使うタイプの中、
唯一、ノーペダルで弾ききったY中さん。
(※音を繫ぐため一瞬1箇所のみ使用)
誤魔化しの効かない素の音で
「音楽を聴かせること」はとても難しく、
打鍵の丁寧さが求められます。

あの場で彼の演奏を聴いた皆が、
「曲(旋律)の美しさ&心地良さ」と
「一瞬も気の抜けない緊張感」という
相反する2つの感覚を同時に
感じ取っていたように思います。
今、何かが起きたら
一瞬で壊れてしまいそうなくらい
危ういけど、でも、確実にこの瞬間、
この場に美しく存在している音楽。

ご本人も「緊張MAX、手指の震え、
上滑り感も若干あった」と
アンケートに書いておられましたが、
その緊張感が、
良いスパイスになったように思います。
鳥肌のたつ絶妙なバランスでした。

皆さんから寄せられた声は、
演奏に関してはもちろんですが、
音楽を追い求める姿勢そのものを
称えるコメントも目立ちました。

◎真摯に向き合っておられる姿と
 その音色に驚かされました
◎表現したい世界が音1つ1つから伝わる
 素敵な演奏だった
◎色んなジャンルを
 軽やかに横断されていてすごい!
◎ギリギリまで抑えたにも関わらず、
 きちんと届いてくる音に感激しました
◎これまで意識され練習されたことが
 結晶となった素晴らしい演奏でした
◎挑戦する姿勢、見習いたい

Y中さんのアンケートには、
「皆さんの温かい”応援の心”を感じました。
ありがとうございました!」と
皆へ感謝の気持ちが書かれていました。
きっと、
前向きになれる言葉を多くの方から
直接聞くことができたのだと思います。
とても嬉しいことですね!

ジャズを楽しみつつ、
交流会ブルースも盛り上げ、
一方では、新たなことに挑戦したり、
出す音を追求したり…。
Y中さんのエネルギッシュな姿は、
参加する皆に勇気を与え、
お手本となります。

学ぶ気持ち、挑む気持ち、
私も見習いたいと思います!!

***

ところで。
”応援の心”というワードが
私としては心に響いたので、
それに関連して…。

和気藹々とした
交流会の和やか&温かな雰囲気、
私はコレを今後も大切にしていきたい!
と、思っています。

Y中さんが書かれていた”応援の心”。
これって本当に大切だな~と思うのです。
これが”やる気”にもつながるし、
ピアノを続ける”力”にもなります。

言葉の持つ力は大きいです。

交流会は参加者1人1人が、
それぞれの想いを込めて
選曲し、練習し、演奏しています。
それらに関して、
(たとえ良かれと思っても)
事情を知らない他人が
軽々しく口を挟んだり、批判したり、
評価をくだすものでもないはずです。

年長者のほうがエライわけでも、
在籍年数の長い人がエライわけでも、
技術レベルの高い人がエライわけでも
ありませんしね。(´ー`)

・良かったところに目を向けて、
 優しい気持ちで演奏を見守る
・本人に伝えるのは、”応援の心”を!

この先の交流会も、
お互いの頑張りを尊重し合える、
温かで和やかな会にしていきましょう~。

***

長くなったので2回に分けましたが、
今年のStudio*ABE*賞は、
 ・S木 Y旨さん
 ・H 岡 K一郎さん
 ・Y中 Y紀さん
以上の3名でした。

本当におめでとうございました!!!

「アンケート総まとめ」はまた今度~。