練習のポイント①「日常化」2014/09/05

帰宅してから練習しようと思っていても、
残業があったり、付き合いがあったり、
仕事疲れで、も~ぅクタクタ。(´д`lll)
主婦の方も、子育てや家事におわれ、
なかなかゆっくりとピアノに向かえない。
学生さんだって忙しい。
試験だ、バイトだ、デートだ…と、
やることがいっぱい!!

こんな風に、大人の生徒さんは
ピアノの練習時間を確保することが
結構大変だったりします。
そんな大人の生徒さんたちの、
練習のポイントとなるのは、ズバリ!
練習の「日常化」「効率化」です。

今日は練習のポイント①として
「日常化」について書きますね。

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普段は全くピアノを弾かず、
休日にみっちり何時間も練習をする、
という練習方法をとっている方も
いらっしゃると思いますが、
この方法、私はオススメしていません。
たとえ5分でも10分でも、
日常的にピアノに向かう時間を作ること。
これが、とっても大切です!!

なぜ、週末の『ガッツリ練習』が
あまり良くないのか?
それにはいくつか理由があります。

1つは、手にかかる負担が大きいこと。
いきなり長時間弾き続ける練習は
手を痛めかねません。(腱鞘炎など)
特に、まだピアノを始めたばかりの人、
レッスンを再開して間もない人は、
無駄な力が入っていることが多いです。
「やる気」があるのはとても良いのですが、
気力で突き進んで無理をしてしまいがち。
手を痛めてしまっては全て台無しです。

もう1つは、
脳が複雑な譜面上の指の動きを理解し、
そして、それを「動作」として結び付ける
(=指が慣れる&馴染む)までには、
繰り返し「反復練習」をする必要があるから。
たとえ1度に何時間みっちり練習をしても、
それが週末の土日のみでは、
月・火・水…とピアノを弾かない間に
どんどん忘れていきます。
これじゃ、せっかくやったのに勿体ない!

「あれ?(汗)家では弾けてたのに!
週末、たくさん練習したんですよ~。
なんで!?ホントに弾けてたんです!」

…と、レッスンで言いたくなったこと、
ありませんか?(笑)
週末、長時間みっちり練習をした時には、
多分、何とか弾けていたんだと思います。
きっと、それなりの「形」になっていたんでしょう。
でも、残念ながら、それは…
幻想です。(ノД`)シクシク

毎日コツコツとやったことは、
記憶されていき確実に蓄積されます。
そして、それが積み重なり、
やがてしっかりとした「形」になります。
週末にまとめてやるなら、毎日15分!
このほうがよっぽど身につきます。
時間が取れる週末の練習は、
日頃の15分より少し長めにできれば、
更にイイですね!(^-^)

いやぁ、
わかってるんだけどねぇ~。

…と呟いた、そこのアナタ!
「お風呂が沸くまでの時間は練習」とか、
「ピアノを10分弾いてから寝る」など、
日常生活のルーティンワークとして
決めてしまうのも1つの手です。
(※夜間練習はヘッドフォンを使用するなど
他者への配慮を忘れずに)
洗顔や歯磨きのように、
「やらないと、何だか気持ち悪いな」と
思えるようになれば、しめたもんです☆

あと。
自分の「大好きなもの・こと」
(例:デザート食べる、ゲームをやる、など)
の直前に練習するようにすれば、
その「大好きな事柄」と「ピアノの練習」が
良いイメージで強く結びつくので、
自然とピアノに向かいやすくなります。
「ピアノ練習をした→嬉しいことが起こる♪」
という状態を意図的に作ってしまうわけです。
人間は、何か行動をしたことによって、
自分にとって「良いこと・嬉しいこと」が起きると、
自然と”その行動”が増えるものです。
(↑学習心理学に基づいています)

『練習したら自分にご褒美』大作戦!
どうぞお試しあれ。

「短時間でも良いから毎日ピアノに触れる」
まずはそこからスタートです。
…え?それも難しい??
その場合は音楽を聴きましょう♪(^-^)
楽譜を見る(ドレミを読む)のも良いでしょう。
ピアノを弾かなくても
練習に繋がることってあるんですョ。


・日頃から音楽を身近な存在にしておくこと。
・ピアノの練習を「特別な時間」と考えず、
 日常生活の中にうまく取り込むこと。

少し意識してみて下さいね!
「練習のポイント②効率化」は
また次回に。

練習のポイント②「効率化」2014/09/08

前回ポイント①(9/5記事)では…
 ピアノの練習時間を確保することが
 結構大変な大人の生徒さん達は、
 ついつい週末など時間が取れる日に
 まとめて練習をしてしまいがち。
 しかし、反復練習が必要不可欠な
 ピアノにおいては、
 「練習し溜め」「弾き溜め」はできないので、
 練習を「日常化」することがポイントですよ~
というお話しをしました。

今日は2つ目のキーワード、
練習の「効率化」について書きますね。

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「時間が30分ある!よし、練習しよう~♪」
さて。アナタならこの30分をどう使いますか?
「そりゃ、とにかく今レッスンで習ってる曲を
弾くに決まってるでしょ?」と思った方…

ピピピーーーッ!要注意です。

…というのは、このような
”大ざっぱな回答”をしてしまう場合、
次のような練習をしている可能性が大!

・楽譜を広げたら、曲の頭から終わりまで
 ひたすら淡々と弾いていませんか?
・途中、つかえたり間違えたりしたら、
 そこをちょこっと弾き直して先に進む、
 というやり方で、最後まで弾いていませんか?
・更に、最後までいったら「よし、もう1回!」と、
 また同じ方法を繰り返していませんか?

↑これ、本人的には真面目に
ピアノの練習に取り組んでいるんだけど、
残念ながら、効率が悪すぎです。(;´Д`)
「中身がない練習」とでも言いましょうか…。
え?間違えた個所は弾き直してるんだから、
ちゃんと抜き出し練習をしてるって?
うーむ。それは、弾き直しただけであり、
「抜き出し練習」とは言えないのです。

考えてみて下さい。
もしも、曲を1回弾き終えるのに、
つっかえながら5分かかっていたら、
たった6回弾いただけでもう30分です。
その「ちょこっと弾き直して素通りしただけ」
の6回分で、ミスした個所が
弾けるようになったでしょうか?
確実に「克服できた!」「消化できた!」
「上達した!」と感じられたでしょうか?
多分、改善・解消はされていないはずです。

「30分ピアノを弾いた」ということで、
「やった」という達成感はあるでしょう。
でも、「30分弾いた」と「30分練習をした」は
イコールではないんです。
↑厳しいこと言ってますが、ココ大事!

闇雲にただ曲を頭から通して弾いてみたり、
雰囲気を味わいたくて無謀な速さで弾いたり、
自分の好きな曲を気持ちよ~く弾いてみたり、
以前、取り組んだ曲を何とな~く弾いてみたり…
これらは「練習」とはまた別モノです。

もちろん「弾くだけ」も有意義な時間ですョ。
練習を頑張った「自分へのご褒美」として、
また、練習時間とは別の「遊び時間」として、
ピアノを弾くことは私も大賛成~!!
ですが、限られた時間の中で
上達や成果を得るには「練習」が必要です。
ただ30分ピアノを弾くのではなく、
一歩踏み込んで考える必要があります。
「いつ/何を/どのように/どれくらい」
これらを具体的に考えて取り組みましょう。

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長くなりそうなので、今日はここまで。
次回に続きます。

むむぅ。(´・ω・`)
文章を短くまとめるのって苦手。
ダラダラといつも長くなってしまうよ。
呆れずにお付き合い下さい~。

②「効率化」の続き2014/09/11

お待たせしました。
練習のポイント②「効率化」の続きです。

 忙しい大人の生徒さんの貴重な練習時間。
 限られた時間の中で上達&成果を得るには、
 効率良く練習することが大切です。
 ひたすらピアノを弾いたとしても、
 それが「練習」と呼べない内容だったら、
 貴重な時間がもったいない!
 「30分弾いた」と「30分練習をした」は
 イコールではないので注意ですよ~

というお話しでしたね。
では、どんな風に練習に取り組めば良いのか?
「いつ/何を/どのように/どれくらい」
これらを具体的に考えることが大切です。

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1・いつ?
『レッスン当日の復習&毎日』

毎日少しでも練習する。まず、これが基本。
わかってるけど毎日は無理~、という人!
それならば、これだけは必ずして欲しい。
「レッスン当日の復習」。
これ、すごーーーーーく大事なんです!
だけど皆さん、なかなか出来ません。(涙)
レッスン前には必死に練習してから来るのに、
レッスンが終わると「ふぅ~終わった~♪」と
一気に解放感。気が抜けてしまうみたい。
(気持ちはわかりますョ)
レッスンでの注意点、指示、練習ポイント、
そして、レッスン中に得た手の感覚、
これらは、時間の経過と共に
どんどん忘れていき、思い出せなくなります。
人間の記憶なんてそんなもの。(ノД`)うぅ。
とにかく、その日のうちに復習をしましょう。
ピアノを弾く時間が取れないなら、
せめて楽譜を広げ、レッスン内容の確認を!

2・何を?
『ゴールに繋がる小さな課題(目標)』

皆さんがピアノを習っている目的は、
「上手く弾けるようになる!」
「色々な曲を弾けるようにする!」
「憧れの曲を弾きこなす実力をつける!」
などが代表的かと思いますが、
普段の練習の目的としては、
これらのことは漠然としていて大きすぎ。
そこに到達するまでのプロセスを考え、
現段階に適した課題を見つけましょう。
(目的達成のためにブレイクダウンする)
その「課題をこなすこと」を日々の目標とし、
1個づつクリアしながら進んでいきます。
小さな課題(目標)を決めて練習する!
これが大切です。
<例>
「次の”区切り”まで譜読みしよう」
「苦手なところを1つでも減らそう」
「この部分の指使いを頭に入れちゃおう」
「このフレーズをミスせず弾けるように」
「和音を瞬時に押さえられるようにする」
など

3・どのように?
『目標達成に必要な練習方法』

なかなか良い手応えが感じられない時、
また、音や指、リズムを間違える時は、
原因を探り、それにあった練習をします。
「部分練習」「抜き出し練習」は、
自宅で練習する際の、基本中の基本です。
「小さな課題(目標)」をクリアするためには
どんな練習方法が必要で有益か、
なるべく具体的に考えましょう。
<例>
「ドレミで口に出して譜を読んでみる」
「小節や拍ごとに細かく区切って練習する」
「指使い(指の運び)を意識して弾いてみる」
「和音など分散せずにまとめて押さえてみる」
「楽譜の後ろ(後半)から戻りつつ練習する」
「テンポを落として(または速めて)みる」
「録音して聴いてみる」など

4・どれくらい?
『時間より目標達成を目安にする』

練習で大事なのは、量より質です。
わかりやすく説明するために、
具体的に「毎日○分くらい練習しましょう」
などと示すことがありますが、
実際のところ、時間(量)よりも、
2&3の項目の内容(質)が大切です。
「よし、○時までやろう!」など、
時間で区切って練習するのもOKですが、
本来なら「よし!今日は、このフレーズが
軽やかに弾けるようなるまで練習するぞ」など、
目標達成を目安にするほうが良いでしょう。
小さな目標でも、それを達成することで、
「できた!」という感覚が生まれ、
それが、次の練習意欲に繋がります。

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せっかく確保できた練習時間。
30分弾いて得られたものが、
ピアノを弾いたという「自己満足」だけだった!
なんて、これじゃぁショックですよね。(苦笑)
限られた時間だからこそ、内容に気を配って、
効率良く練習に取り組みましょう!

30分ピアノを練習する時間が取れたら…
 ・練習の目的を明確にし課題(目標)を持つ
 ・目標達成に繋がる練習メニューを組む
 ・(時間はあくまで目安とし、可能ならば)
  目標達成&手応えを実感できるまでやる

目標&課題(2&3)について
もっと具体的にやり方を教えてほしい!
自分に必要な練習課題がよくわからない!
という人はレッスン時に相談して下さいね♪

さぁ、
目指せ!練習上手!

生徒さんとの別れ2014/09/23

今年の3月から習いに来ていた I 橋さんの
今日が最終レッスンだった。

ご家族の事情があり、お仕事も辞めて、
ご実家のある県へ帰ることになったのだ。
事前にお話しを聞いていたので、
8~9月は最終レッスンに向けて、
彼女の憧れの「ジブリの曲」でまとめ。
で、本日。本人の頑張りもあって、
無事に仕上げて、終了となりました。


小さい頃から音楽が好きで、
吹奏楽などで楽器を吹いていた彼女。
学校を卒業後、就職し、仕事にも慣れ、
自分の時間を使えるようになり、
「ずっと憧れていたピアノを始めよう!」
と、当教室へやってきた。
弾きたい曲&憧れの曲について聞くと、
彼女は目を輝かせキュートな笑顔で、
「ジブリが好きなんです」と答えてくれた。

楽器経験者なだけあって楽譜は読める。
だけど、ピアノに関しては全くの未経験。
手が小さく指が細いことに加え、
指の関節が柔らかくすぐ反ってしまい、
指に力がうまく伝えられず、
レッスンの開始直後は、本人も私も
頭を抱えながら悪戦苦闘!(苦笑)
それでも私の指導&指示を素直に聞き、
きちんと受け入れ、スポンジのように吸収し、
一生懸命、前向きに取り組んでくれたので、
少しずつ確実に進歩している最中だった。

内容的にも(苦戦した分)教え甲斐があり、
今後が楽しみ生徒さんだったので、
教室を去ってしまうのはとても残念…。
地元に帰った後も、落ち着いたら、
ピアノ教室を探して、
また是非レッスンを再開してほしいなぁ。
せっかく弾けるようになり始めたピアノ。
続けてくれることを心から願っています。


「故郷に帰る」と私が報告を受けた日、
彼女は、寂しさや不安を口にしていた。
話しを聞くと、
友人、知人、職場の仲間に恵まれ、
み~んなと良好な関係を築き、
毎日、楽しく充実していた様子。
きっと、そこから離れるのはツライし、
とても勇気がいることだよね。

でも、大丈夫!!
何も心配はいらない!
私はそう感じています。
I 橋さんの素直さ、飾らない雰囲気、
明るさと笑顔をもってすれば、
また1からでも、
素敵な人間関係&居場所を作れる!
と思うのです。(^-^)

長~い人生の中の、たった半年程の
短いお付き合いだったけど、
私は I 橋さんをきっと忘れないだろうな。
何故なら、彼女から学んだことがとても多く、
心から感謝しているから。
『明るく素直であること』が
こ~んなにも魅力的なことで、
そして、とても大切なことである、と、
彼女とのレッスンを通して再認識!
若干「ひねくれ者」な私のために、
神様が彼女と出会わせてくれたのかも…、
そんな風に思うのでした。(笑)

レッスンの後、2人して涙しちゃったけど、
「東京に戻ってきたらまた習いに来ます♪」
と言い、最後は笑顔で去って行った彼女。
嬉しい言葉をありがとう!
また会える日を楽しみしています。(^-^)
元気でね。