指使いの疑問(その2)2018/09/19

長らくお待たせしました~。
1週間ほど「夏休み」を頂いておりました。
皆様にはレッスンスケジュールなど
調整&ご協力頂き感謝いたします!

東北6県を超ウルトラ満喫し、リフレッシュ♪
各地の美味しいものを食べまくり、
自然の中で多くの生きものと触れあい、
愛車で絶景コースのドライブを楽しんで、
なななんと!2000キロを走破!
大満足です~。(*´ω`*)

…が、しかし、
1週間まったくピアノに触れなかったので、
休み明け、久々にピアノを弾いて
手の感覚が鈍っていることを実感…。(汗)
身体は正直ですね。

さて。今日の記事は、
≪指使いに関する代表的な疑問≫の続き。
3・全部の音符に指使い書いても良い?です。
(1と2については前記事を読んでね)

では、詳しく書いていきましょう。

====================

3・全部の音符に指使いを書いて良い?

先に答えから。
ブブーッ!これはダメです。

一般的な楽譜を見ると、
指番号がない音符が多くあります。
所々に指の指示番号がふってある、
という感じですよね。
どうかすると譜面によっては、
まったく指番号が書いていないものもあります。
こういう譜面を弾くとき、
指の指示がない全ての音符に
自分で番号をふってしまうのはやめましょう。
(必要な音符のみに書くのはOK!)

ピアノの初歩、導入期に使う教本や
「シニアのための~」などと謳っている譜面は、
8~16小節程度の短い曲や
大きく印刷された譜面が多く、
全ての音符に番号が書いてあったりします。
これは、ピアノで音を鳴らしていくために、
指の使い方(弾き方)を学ぶと同時に、
基本的な指使いを習得し、
譜面そのものを知る&譜面に慣れるためです。

前回の記事でも書きましたが、
指の番号が書いていないと、
ピアノに不慣れな人は
ラクに動く指ばかりを使ってしまいがち。
初心者さんの場合は、
ドレミを読むこと&弾くこと自体に
苦労していることが多いので、
指使いにまでなかなか気が回りません。
全部の音符に指番号がふってあることで、
何の指で弾けば良いかが一目瞭然なので、
わかりやすい&負担軽減、という点から、
初歩段階では書かれていることが多いです。

でも、少しでも慣れてきたら、
指番号は減らしたいものです。
(教本などでは弾き進めるうちに
徐々に指示が減らしてあるかと思います)

では何故、減らす必要があるのでしょう?

地図を想像してください。
「コンビニを右折しその先のポストを左折」
という場合、
道路を書いたら、あとは目印となる
「コンビニ」と「ポスト」を書けば出来上がり。
シンプル。だけど、わかりやすい。
もしこれが、
スタート地点から目的地までにある
お店や信号の名前、住宅の様子まで
全部いちいち書いてあったら
かえってわかりにくくありませんか?

注意すべき点(=この場合は曲がり角)の
情報さえあれば、たどり着けます。
逆に過剰な情報は混乱を招きかねません。
ピアノのも同じ。
全部の音符に指番号をふってしまうと、
注意すべき時&指が埋もれてしまいます。
例えば、
・指くぐりや指の交差が必要な時
・同じ音だけど指を替えて弾く時
・通常の基本的な指使いとは違う時
など、ですね。
楽譜を目で追いながら弾き進めた時に、
脳ミソに「ここだよ!ここで注意だよ!」と
わかりやすく伝えられるよう、
不必要な情報は減らしておきたいものです。

「指番号が書いてないと不安なんです~」
という方、多くいらっしゃるかと思います。
レッスンで指使いを指示した時に、
その音のみならず、
その付近のすべての音に指番号を
書いてしまう場面は時々目にします。
指番号を「目印の役割」以上に、
書き込みたくなる場合は、
基本の指使い(音階や和音のおさえ、など)が
まだ充分手に馴染んでいないことが考えられます。
そして、
音符よりも番号を見て弾いている可能性大!
です。

でも、大丈夫!(´ー`)
指番号が書いていない時は、
音符にそってそのまま指を素直におろせば
大抵は弾けちゃうんですよ。
全部書き込んでしまう前に、
まずはゆっくり弾いて確認してみましょう。
案外、問題なく弾けるはずです。

指番号が書いていなくても
オタマジャクシの流れと指の動きが
スムーズに連携できるよう、
『指番号(の表記)に依存しない弾き方』
を目指しましょう!

====================
今回の記事はここまで。

今日のまとめ。
3・全部の音符に指使いを書いて良い?

全ての音符に指番号をふってしまうと、
注意が必要な時にわかりにくくなるので、
それはやめましょう。
番号が書いてない時は、大抵の場合は
そのまま素直に指をおろせば弾けるはず。
指番号の表記が一切ない楽譜を用いる時、
また、指が迷ってしまいミスしやすい時など、
「ここで注意!この指で!」という個所のみ、
指番号を書き足すようにしましょう。

そして、ピアノを弾く際は
番号を目で追いながら弾くのではなく、
オタマジャクシ(音符)を見るようにしましょう。


4・指使いってどうやって決めるの?
は、また次回に。
ノンビリお待ちください~。

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