なかなか進まない②2015/03/26

「レッスンがなかなか進まないよ~」
と感じてしまう、その原因を考えてみましょう。
というお話しの続きです。
「ん?何の話し?」という方は、
前記事(3/24)『なかなか進まない①』
からご覧ください。
 1・レッスン進度の基準を知らない
 2・やりたいメニューが多すぎる
 3・練習不足、または練習が非効率的
 4・実力以上のものに取り組んでいる
今日は、3と4の内容を掘り下げてみましょう。

====================

3・練習不足、または練習が非効率的

自分のやっているレッスン内容
(=弾いている曲や、メニュー)に対して、
自宅での練習量が足りていない場合、
「なかなか進まない」という状態が起きます。

レッスンで教えた内容や指導したことが、
次のレッスンの時に出来ていれば、
「では今日は先に進みましょう!」となりますが、
こなせていないと足踏みせざるを得ません。
前回と同じことを教え、注意し、
内容を繰り返すことになります。
もちろん忙しい大人の方々ですから、
色々な事情があるでしょう。

「ナヌ!?練習が全くできてない?
そんなヤツは習う資格なし!辞めちまえッ!」

…なんてことは言いません。(笑)
どうぞご安心を~。ヽ( ´ー`)ノ
ただ、
「自宅練習なしに上達はあり得ない」
「自宅練習なしに教本や課題は進まない」
ということは忘れないで下さいね。
「レッスンに通えば弾けるようになる」
のではなく、
教えられたことを練習(復習)することで
ピアノは弾けるようになるのです。
「夢や希望は大きいけど練習はしない」
「進度は気にするけど課題はやらない」
このようにならないよう、要注意です!

※レッスン時のみしかピアノに触らず、
の~んびり学んでいく方もおられます。
自分の進み具合をきちんと受け止めるなら、
それはそれで勿論OKです!

また、練習は量(時間)だけではなく質も大事。
練習の仕方については、過去の記事
(2014年9月5、8、11日『練習のポイント①②』)
をご覧くださいね。

=====================

4・実力以上のものに取り組んでいる

練習、頑張ってきちんとやってるもん!
「抜出し練習」も「反復練習」もやってます!
毎日コツコツ最低30分は練習しているし、
週末には集中して取り組んでる。
なのに、レッスンでなかなか進んでいかない。
もう半年以上この曲やってるよ~。
なんで~??(;´Д`)

…と、悶々としている方、
この場合、考えられることはただ1つ。
「1.レッスン進度」でもお伝えしましたが、
その曲が今のアナタの実力にあっていない、
ということなんです。(涙)
一生懸命なアナタには酷な話しですが、
「真面目に練習さえすればどんな曲も弾ける」
とはならないのがピアノです。

多分その曲は、ご自分で「これやりたい!」と
希望した曲かと思います。
時間を要すること&弾くのが大変なこと、は
予めお伝えして取り組み始めたと思いますが、
ちょっと苦しくなってしまったようですね。
実力以上のものにチャレンジするのは、
「指を動かす作業」に追われることとなり、
音楽的な内容に到達するまでに
かなりの時間が掛かります。
もしも、思うように進まないことに苛立ったり、
一向に弾けるようにならないことで
気持ちが滅入ったり、飽きてきてしまったなら、
遠慮なく私に申し出て下さい!
今後の取り組み方を一緒に考え直しましょう。

3.の終わりのほうにも少し書きましたが、
亀のように少しず~つだとしても、
その進歩を自分自身で感じ取りつつ、
なおかつ、その進度に納得&満足して、
1年越しで曲を仕上げる方もいらっしゃいます。
≪超スローな進度で憧れの大曲に挑戦≫
↑このことをどう受け止め、
どう向き合っていくかは、人それぞれです。
負担に感じず楽しく取り組める方の場合は、
一緒に私もじっくり付き合います!

※「年に1曲」などのペースの場合、
その曲は弾けるようになるかもしれませんが、
ピアノの技術習得・上達にはつながらず、
「実力」をつけることは困難です。

「進まない~」と嘆きたくなるタイプの方は、
レッスンでの曲選びは慎重にしましょう。
わからない場合には相談に乗ります♪

====================

2回にわけて、
「レッスンの進み具合に関するお話し」
を書きましたが、皆さんはどう感じましたか?
「先生、イタイとこをつくな~(汗)」
「自分は少し背伸び気味だったかも…」
「へぇ、1曲に半年もかける人がいるのか!」
「ふーん。私にはあまり関係ない記事だった」
などなど。それぞれに色々感じたと思います。

「進まない…」と感じ嘆いたり、悩む方は
「上達したい」「出来るようになりたい」という
前向きな気持ちが根底にあるからですよね。
その意欲はとても素晴らしいものです!

 ・自分のレベルに適した曲&メニュー
 ・手におえる範囲で扱いきれる曲数
 ・地道な自宅練習で確実にこなす

この3点に気を付けて取り組めば、
その前向きな意欲は、
良い方向へと力を発揮するはずです。
「進まない」と感じている方は、
自分のレッスンの内容と取り組み方を
今一度、見直してみて下さいね。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
Studio*ABE*で学べるのは何の楽器?

コメント:

トラックバック