『待ちきれない現象』2023/06/01

うぅー、待ちきれない!!
何がって、交流会…ではなくて(笑)、
 ・フレーズをしっかり弾き切ること
 ・メロディーを最後まで歌いきること
 ・リズムの支えなく音を長く伸ばすこと
です。これ、よくあること。
イメージがわかない人のために
もうちょっと具体的に説明すると。

♪咲いた~、咲いた~、
 チューリップーの花が~、

と、なるべきメロディーが

♪咲いた咲いた、
チューリップーの花が、

となる感じです。
咲いた「~」と伸ばすはずなのに、
待ちきれず(伸ばしきれず)に、
次のフレーズを始めてしまい、
拍が詰まってしまう現象。

正しく譜読みをして、理解して、
リズムや拍も間違わずに
弾けるようになっているにもかかわらず、
この『待ちきれない現象』は
たびたび起きているんです。
もちろん、程度の差はあります。
上記の『チューリップ』ほど
ひどくはないし拍も詰まっていません。
弾いている本人が、
拍そのものはしっかりと数えていて
一応、その数も正しかったりします。

本人としては数えているし、
そんなはずはない、と
”無自覚”だったりするので厄介。
だけど、私が聴くと、
「うぅ、待ちきれてない~!
拍が詰まってるし、気持ち悪い~!」
っと感じることがしばしば。

この現象の何がダメって、
・焦っているような印象を与える
・幼稚な演奏に聴こえる
・余裕や落ち着きがなく思える
・歌心が乏しく音楽的に聴こえない
と、聴き手に感じさせてしまうところ。
間違えずに弾けているのに、
なんと勿体ないことか!

フレーズを弾き終えていないうちに
つい次のフレーズのことを考えてしまい、
最後の音がほんの少し短くなったり、
メロディーを雑に切り上げていたり、
呼吸を整えずに(ブレスせずに)
唐突に次のフレーズを
弾き始めたりしていませんか?

「正しい演奏が心地良い演奏とは限らない」
これ、私がレッスンでたびたび言うセリフ。
耳にしたことある人も多いでしょう。
そもそも拍を数え間違えていたら
これはもう音楽としてダメですが、
メトロノーム通りに正しかったとしても、
それが心地良いかどうか、は
別なんですね。

曲を仕上げる段階になったら、
『曲の流れ』や『歌心』を大切にして、
メロディーやフレーズの区切りを
一層、丁寧に扱いましょう。
指先のことばかりに捉われず、
音楽の流れに合わせて、
間合いを取ったり、
ブレス(息継ぎ)を意識しましょう。

先程も書きましたが
『待ちきれない現象』は
無自覚に発生していることも多いです。
それを知るには…
≪自分の演奏を録音して聴く≫
↑これに限ります!
仕上げの段階になったら
ぜひ録音してみてくださいね。
そして、その音楽(自分の演奏)を、
聴き手になったつもりで、
なるべく客観的に
ゆったりとした気分で聴いてみましょう。
『待ちきれない現象』をはじめ
様々なことに気づけるかと思います。

さぁ、交流会まであと少し。
皆さんの演奏する曲が
素敵な仕上がりになりますように♪

~オマケ~

交流会の事前説明(当日の流れなど)
を個別にする予定です。
レッスン時に5分程度お時間をください。
宜しくお願いいたします。

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