ピアノの何が楽しいのか2019/12/21

「ピアノを楽しく始めましょう」
「楽しくピアノに取り組めます」
「楽しいレッスンをしています」
ピアノ教室のホームぺージを見ると
こんな文言が並んでいます。
そうそう。(*´m`*)
Studio*ABE*のホームページにも
同じような言葉は並んでいますよね。

ところで。
「楽しいピアノ」「楽しいレッスン」って
一体何でしょう?
どんなことを指すのでしょう?
今日はこのことを少し考えてみようと思います。

何を今更…って思うかもしれませんが
これって習う側、教える側
どちらにとっても重要なことなんです。
それを間違えると、
習う(生徒)側は、レッスンが苦痛、
ピアノが退屈、なんだか違う…となるし、
教える(先生)側は、レッスンが空回り、
生徒さんの反応もいまいち、
定着せずに辞めていく…という
事態に陥ります。

***

まず、忘れちゃいけないのが、
「楽しい」は主観!
人それぞれ「楽しい」と感じる
ポイントが違うということ。
アナタにとって楽しいことが
ワタシにとっても楽しい、
とは限らないんです。

「ピアノが好き」「ピアノって楽しい」
これは、ここを読んでいる皆さんに
共通していることかと思いますが、
自分がピアノの何に魅力を感じていて、
楽しいと思えるポイントはどこなのか、
ご自身でわかっていますか?
そんなの考えたこともなかった!という方、
ぜひ一度じっくり考えてみてください。

新しい曲になると俄然やる気が出る!
という人は、きっと「譜読み」の作業を
さほど苦に感じず楽しいと思えている人。
このタイプの人は
長い曲より短い曲で数をこなし、
譜読みの力を強化していくことで、
どんどんスキルをあげていけますし、
「やる気」をキープし続けやすいです。

反対に、充分な練習を重ね、
ある程度ちゃんと弾けるようになった後、
自分の理想の音を追求することに
喜びや楽しみを感じる人もいます。
音楽の仕上げに「終わり」はありません。
納得のいく演奏を目指すのも良いですね。
高い完成度で仕上げた曲は
自分の「宝物」になります。

基礎となる練習曲を楽しめる人は
偏りなく様々なテクニックを習得でき
将来的に音楽の幅が広がることでしょう。
「上達」という意味では、
基礎を楽しめる人は最強です。
もちろん、
憧れの曲に取り組むことそのものが
喜びであり楽しみだ!という人もいます。
そういった方の曲にかける想い&情熱、
これもまたピアノを学ぶうえでは
強力なモチベーションになります。
他にも、
連弾など誰かと一緒に演奏することや、
誰かに聴いてもらうことを楽しいと感じる人、
楽譜に縛られず曲を弾いて楽しめる人、
レッスンに来て私と会うことが楽しみ!
なんて嬉しいことを言ってくださる人もいます。
練習メニューを組んだり、
練習方法を考えたり工夫することも楽しい、
と話す人もいますね。

それから。
取り組む曲の中身(音楽理論的なこと)を
私がお伝えした際に、
「ふ~ん、そうですか…」と
あまり興味なさそうな人がいる一方で
「へぇ!ほぉ、なるほど~。ふむふむ」と
興味津々な人もいらっしゃいます。
人によって随分と反応が違うから
面白いものです。

***

私は普段のレッスンで
やるべきことをやりながら、
教えるべきことを教えながら、
生徒さんがどこに興味がありそうで、
何が好きそうで、何が得意で、
どういったことで「やる気」が上がり、
ピアノで何を楽しんでいるか、を
見極めようと常に探っています。
個々のそれに対応することで、
冒頭の文言
「ピアノを楽しく始めましょう」
「楽しくピアノに取り組めます」
「楽しいレッスンをしています」を、
行なうことができると考えるからです。

本人が「好き・楽しい」と感じていることを、
上手く刺激していくことは、結果的に、
上達に繋がったり、効率があがったり、
それが得意なことになったり…と
良いこと尽くめなんです。(*´ω`*)
まずは
その人の興味、強み、好き、得意を
引き出す&引き上げる。
楽しいと感じながら「できるかも!」
という自信を少しでも多く感じてもらうこと。
それが、のちのち苦手なことの克服にも
繋がっていくと考えています。

・間違いを指摘するだけのレッスン
・ミスしたら怒ったり、ため息をついたり
 イラついた雰囲気を感じさせるレッスン
・どの生徒さんにも同じやり方で
 淡々と進めていくレッスン
・「先生の楽しい」を押し付けるレッスン
これじゃぁ、生徒さんの思い描く
「楽しいピアノのレッスン」にはなりません。

とはいえ、私もエスパーじゃないので、
イマイチわからない時もあります。
まだ日が浅い生徒さんなどが
遠慮したり緊張している場合や、
「私のいいなり」になってしまうような
完全受け身のレッスン姿勢の方、
受け答えが「さぁ」「特にないです」
または「…(無言)」が多い方、
これらの場合は、そのポイントを
感じ取ることが難しいんですね。(汗)

だからこそ、
今一度、自分でも考えてみてください。
そして、レッスンの最中にでも
「私、こういうのが好きなんです」
「これって楽しいですね!」と
積極的にお話しをしてください!(゚∀゚)ノ
レッスンがより濃い内容になるはずです。

アナタの「楽しい」は人と違って当たり前。
どんなことを「楽しい」と感じても良いんです。
「変かな?笑われるかな?」とか思わず、
堂々と「自分なりの楽しい」を貫いて
ピアノライフを満喫してください!

来年もまた一緒にピアノを楽しみましょう♪

メンテナンスで開運!?2019/12/30

2019年も残り僅かとなりました。
皆さんはどんな一年でしたか?

Studio*ABE*の今年の出来事と言えば
やはり、グランドピアノの修理!!
30年にわたり使ってきて
消耗しきっていたピアノを蘇らせるために
大がかりな修理をしたこと。
それから、
ホームページも大幅リニューアル!
PC、スマホどちらからでも同じページを
自動切り替えで見られるようになって
とってもスッキリ。
で。
新しい生徒さんとの出会いもありました。
嬉しいことです。(*´ω`*)

・古いものでも大切に丁寧に扱うこと
・情報は更新し、新しいことも取り入れること
・整理整頓してきちんと保つこと
こうしうて振り返ってみると、
ちゃんとメンテナンスをしていくことで、
新たなステージへの扉が開くのかもなぁ、
なんて思ったりします。

ほら、「まめにトイレ掃除することで開運」
って、言うじゃないですか。
アレみたいな感じ?
え?なんか違うって?
…だとすれば、きっと、
心のメンテナンスもすご~く大事なはず!
(強引に話しを進める私。笑)

おかげ様で今年は、年末~年始にかけて
1人もレッスンが入らずに済んだので、
たまにはの~んびり自分を甘やかし、
心に栄養をたっぷり与えようと思います。
さぁ、メンテナンス、メンテナンス~♪
ということで、
お休みはピアノ弾きまくるぞーーーー!

皆さんも1年間お疲れさまでした。
そして、ありがとうございました。
それでは、良いお年をお迎えください。