「当教室ならでは」の特典2024/03/29

ブログの3/10の記事
「音楽理論は演奏に必要か?」
を読んで、

これまで理論って難しそうだし、
別にわからなくても弾けるし、
まぁ、いいや、って思ってたけど、
曲を弾きながら勉強するのも悪くないな

…と、そんな感想を抱き、
レッスンの際に理論について
色々と質問をしてみたそこのアナタ!
うは~、嬉しいことです~。(*´ω`*)
ん、あれ?
でも、何やら浮かない様子。
どうやら、通っているピアノ教室の
先生の反応がイマイチ悪く、
面倒くさそうに対応されたあげく、
適当に濁されたんだとか…。

うぅーん。
これ、残念ながらあり得る話し。

一般的な「街のピアノ教室」で、
趣味の大人の生徒さん相手に
これらのことをせっせと教え、
熱く説明したりする先生って、
圧倒的に珍しい気がする。
かなり少ないんじゃないかな?

そもそも
「学生時代に勉強したっけ…」
という感じで、
理論をすっかり忘れてしまっていたり、
楽曲分析なんてしなくても
弾きこなせるし…という、
ピアノ教師が多いのも現状だろう。
(まさに前記事にある通り)

では、なぜ、Studio*ABE*では
趣味の大人相手に理論的なことまで
積極的に伝えているのか?
楽典や理論を学ぶ必要性については
前記事で書いたけど、
今回は、それ以外の視点から、
改めて考えてみたのでお伝えする。

***

<理由 その1>
生徒さんが皆が大人だから。

一般的に、
子供は頭で理解していなくても、
感覚で音楽を捉えることが得意で、
真似してそれっぽくやってみることにも、
ためらいがなかったりする。
自由に楽しくノビノビと
それらの経験を重ねていき、
後から少しずつ理論的なことや
音楽の中身を勉強していけば良い、
という「時間的猶予」もある。
「間違えたくない(ええかっこしぃ)」
みたいな感情も少ない。

だけど大人は、そうはいかない。
恥をかきたくないし、見栄も張る。(笑)
「まずは、とにかく弾いてみましょう!」
といっても、固まっちゃう。
身体が動かない、
頭で理解し納得して、初めて、
身体へのGOサインがでる、
なんてことは本当によくあるのだ。

そして、
理屈や理由を理解したい欲求。
これは、子供より強かったりする。
そもそも、大人になってピアノを習おう!
と思うくらいだから音楽への興味はある。
興味があるから何となく知っている。
ドミナント、減7、3コード、SUS4…
言葉は聞いたことある。
でも、イマイチわからないし説明できない。
皆、長年にわたりモヤ~っと
「?(ハテナ)」を抱えていたりする。

だったら、同時に、
知っちゃえばいいじゃーん!
学んじゃえばいいじゃーん!

…っということでStudio*ABE*では、
知的好奇心や知的欲求を刺激しつつ、
大人の理解力を最大限に利用して、
「頭でわかる→身体が動く」
になりやすい大人の性質を生かし、
「ピアノを弾く技術」を教えることと並行して
理論的な内容もお伝えしているってワケ。
私的には「大人にこそ理論を」と思うのだ。
(但し、頭でっかちには注意!!!)

<理由 その2>
Studio*ABE*のレッスン方針、
教室に対する私の理念が、
 「音を鳴らす」から「音楽を奏でる」へ。
 「曲が弾ける」より「ピアノが弾ける」を
 目指してほしい!
だから。
(教室のサイト内LESSONページに明記)

楽典は音楽の基礎知識、
音楽理論は、音楽の流れに関する
構造やルールなどを学ぶもの。
(↑ざっくりな説明です)
それを少しでも勉強して、
音楽の決まりごとや、音楽の型、
響きの種類とそれらの繋がり、
などを知っておけば、
練習効率はUPするし、
他の曲での応用も利くようになる。
例えば、譜読みがラクになったり、
先の音が予測できるようになったり、
その和音の響きの持つ意味(効果)が
感じられるようになり、
結果、音楽の解釈が深まり、
それによって表現の幅が広がる、
…と、嬉しいことがたくさん!

いくら難しい曲を弾けていても、
もし、その曲1曲しか弾けなかったら、
それを「ピアノが弾ける」とは言わない、
と私は思っている。
「その曲が弾けた」だけ。
Studio*ABE*の生徒さんには、
音楽の内側・理論的なことも知って、
もっと深く&大きな意味で
「ピアノが弾ける」「音楽を奏でられる」を
目指してもらいたい!!
これが私の願いであり、
楽典や理論を積極的に取り入れる理由。

<理由 その3>
単純に、私が好きだから。

学生時代、
楽典、聴音、和声、楽曲分析など
音楽教科の成績は優秀なほうだった私。
どういうわけか小さな頃から、
音楽の仕組みを知ること(=勉強)は、
楽しくて大好きで、
更に、それと実際の音楽・演奏を
結びつけて考えることが得意だったのだ。

受験や単位習得のために勉強し、
知識を入れるだけ入れても、
実践で使って実感を伴わないと、
理論が感覚的には結びつかず、
(↑頭でっかちな状態ですね)
結局のところ、どういうことなのか?が
あやふやな状態になり、
そして、やがて忘れてしまう…
音大などで理論を勉強した人でも、
そんな状態の人が多いと思う。

世の中にはたくさんのピアノ教室がある。
大人を教えているところも増えた。
音大のピアノ科を出ていれば、
ピアノ演奏が上手くて当たり前で、
私からしてみれば、巷のどの先生も、
みんな私より上手いなぁ~、スゴイなぁ~
と、思える素晴らしい経歴と腕前。
そんなゴロゴロといる凄い先生達が
みんな、そこかしこで教室を開いている。

そんな中、
華やかで輝かしい経歴ゼロ(汗)の私が、
ピアノ教室の運営で生き抜いていくには、
「自分ができること」「自分の強み」
を、生かしていくことが大切!
つまり、「私ならでは」のレッスンを
追求していったら、今のスタイルになった
(=音楽理論などにも踏み込んだ内容)
と、いうワケ。

***

理論への興味の ある/ない、は
人によって差があると実感していますが、
大人のピアノレッスンで
理論的なことにまで踏み込むスタイルは、
「Studio*ABE*ならでは」の
特色でもあると思うので、
これを”お得な特典”だと思って(笑)
「ふむふむ」と知識を深めて、
ご自身の奏でる音楽へと
生かしていただければ嬉しいです。


≪ 重要 ≫
ピアノは、知識だけを深めても
決して弾けるようにはなりません。
私は、頭でっかちになることを
まったく「良し」とは思っていません。
「理論を知ること(知識)」と
「ピアノを弾くこと(技術)」は
同じくらいに大切なこと。

どちらもバランス良く学びましょう!!