ポリーニのピアノリサイタル2018/10/23

10/21(日)
サントリーホールで行なわれた
ピアノ リサイタルに出かけてきました。
ピアニストは世界的に有名な
マウリツィオ・ポリーニ。
(1942年イタリア・ミラノ生まれ)
御年76歳。現代最高の巨匠ピアニスト。

前半のプログラムはショパン。
ノクターン、マズルカ、子守歌。
そして後半はドビュッシーの
前奏曲集第1巻、全曲。
アンコールはドビュッシー『花火』。

当日、プログラムの変更があり、
ショパン『ピアノソナタ第3番』が
聴けなかったのは残念だったけど、
でもでも!
それはそれは素晴らしい時間でした~。

さすがに若かりし頃のポリーニが持つ
「緻密でクール、巧みな演奏」という印象は
薄れたように思いますが、
年齢を重ね生じてきた変化…
これを「老い」という人もいるでしょうが
そんな単純なことではないと感じる
実に”深み”のある演奏でした。

…変化?進化?

現役で演奏活動を続け、
何十年と名曲の数々を弾き続け、
作品とピアノと、そして自分自身と、
真剣に向き合ってきたからこそ、
今の彼の演奏があるんですよね。

瞬間瞬間に生まれてくるあの音色、
時折聞こえてくるポリーニの息づかい、
会場のあの一体感、空気感、
曲が始まる直前のゾクっとするあの静寂、
すべてが特別でした。

で。私個人的には、
ショパン『子守歌(変ニ長調op.57)』で
次々と生み出されるポロポロ…という
柔らかく優しい音色にうっとり~。(*´Д`*)
心地良く幸せな気持ち包まれました。
そして、後半ドビュッシー『沈める寺』では、
自分自身がポリーニの音楽の底に
どっぷりと沈んでしまったような感覚に陥り、
これまた神秘的な体験でした。

はぁ~。
本当に贅沢で貴重な時間だったなぁ。
(チケットを譲ってくださったK田さん、
ありがとうございました~~~!!)

さぁ、エネルギーの補給をしたので、
私もピアノに向かって精進、精進。
また日々の練習に励みます!
76歳になった時、
私もピアノを弾いていられますように。
そして、進化し続けられていますように…☆

※写真※
ポリーニが愛用している
天才調律師アンジェロ・ファブリーニが
手を加えた特製スタインウェイのピアノ。
側面にFabbriniの名前が刻まれています。

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