練習と上達の関係2019/03/01

『人一倍たくさん練習すれば上達するはず』
『自分は練習時間が短いから上達できない』

うんうん、と頷いて読んでいるアナタ!
(=゚ω゚)ノピピーーーーッ!(警笛)
これ、間違い。
そうではありません。
ピアノの「練習」と「上達」の関係について
今日は書いてみようと思います。

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これまでピアノを弾いた経験がない人が、
ピアノを弾くことにチャレンジする時、
また、
ピアノは弾けるようになったけれど、
新しい曲に取り組み始める時、
一向にスラスラ弾けるようにならない時、
より難しく高度な技術が必要になった時…
そんな時に、
必要なのは「練習」ですよね?

天才ならいざしらず、普通は
練習なくして弾けるようにはなりません。
ピアノは「練習」を重ねることで、
少しずつ弾けるようになっていくわけですが、
かっこイイ曲や憧れの曲などは
練習してもやはりそう簡単にはいきませんし、
それらの曲を
気持ちよ~く、美しく弾きこなすのは
至難の業!だったりしますよねぇ。

「たくさん練習を重ねればいつかは弾ける!
弾けるようになーーーーる!!」

と、信じたい気持ちもわかりますが、
漠然と「たくさん練習をすれば」と、
考えているなら…それ、ちょっと難しいかも。
というのも、思い通りに弾けるようになるには
「たくさん練習が必要」というよりも
確実に「上達していく必要」があるんです。

皆さん、勘違いしていることが多いのですが、
練習を重ねると弾けるようにはなりますが、
それと「上達すること」は、
ある意味「別モノ」だったりするのです。

(゚д゚)!…え?どういうこと?
という声が聞こえてきそうですね。(笑)

自転車に乗ることを想像してください。

≪全く出来なかったことが出来るようになる≫
自転車は、小さい頃に練習をして
乗れるようになった人が多いと思います。
不慣れな頃は必死にガチガチに緊張して
自転車に乗っていたはずですが、
いつの間にか力は抜け(必要最低限の力で)、
景色を見たり考え事をしながら
今では気楽に走っていますよね。
乗れなかったものが乗れるようになる!
凄いことです。

≪とりあえず必要なスキルを身につける≫
自転車に乗り慣れてきた頃には、
練習するぞ!とさほど意気込まなくても
片手で運転する程度ならば
自然と出来たのではないでしょうか。
飛んでいきそうな帽子を手でおさえたり、
目に入ったゴミを取る、など、
咄嗟に必要に迫られやっているうちに
出来るようになったはずです。
基本の動作+ちょこっとなら応用がきく
って感じですね。

≪そこから上達を目指す≫
では、両手をハンドルから離した
「手放し運転」はどうでしょう?
友達が得意気にやっている様子を見て、
私も練習をしてみた経験があります。
ハンドルをいつでも握れる準備をしつつ、
数メートルくらいなら走れたような…。
でも、手放し運転に関しては
「挑戦したこともない」「やろうとも思わない」
という人も割といらっしゃるんじゃないかな?
特に必要ないですしね。

≪更なる上達を目指す≫
もっとスゴ技を持つ人もいます。
ハンドルを持たずに両手をダランと下げたまま
スイスイ~とペダルを漕いでいる人、
時々見かけますよね。
両手でスマホを操作してる人を見かけた時には
曲芸を見ている気分になりました。
(※危険ですからやめましょう)

つまり、
「○○できるようになりたい!」と思った時、
人は、その基本的な動作を習得しようと
練習を重ねます。努力します。
しかし、ある一定まで達すると、
自分が必要と感じないレベルのことに関しては
意図的に「やろう」と思わない限り、
練習がストップしてしまうんですね。
ですから、当然そこまでしか習得できません。
伸びません。
また、「上達したい」と思っていても、
今の自分に必要な練習の内容
(=質や方向性、工夫の仕方など)が
自分では見極められず、
すでに習得しているレベルのことを
繰り返し練習(おさらい)している場合もあります。
これも当然、上達にはつながりません。

自転車に乗れるようになりたい!と思い、
練習し乗れるようになった自転車。
その後、何十年も(時間/距離)乗っていれば
自然とレベルアップしていって
手放し運転でも乗れちゃうよ~♪
…なんてことは無いんです。
意識してレベルアップを目指さなければ、
できるようにはならない、ということ。

「この練習が自分には必要である」
という実感が伴った練習を重ねることで、
初めて、その先に「上達」があります。
言い換えるなら、更なる上達を目指すならば、
「今の自分には何が必要か?」を常に問い、
意識的に練習を工夫して行なうこと!
これがとても大事。

長くなりそうなので、続きは次回に。
ピアノの練習に置き換えて
もう少し詳しく「上達」について、
そして練習の「意識」について、
説明しようと思います。(^-^)

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