自分が作る自分だけの音2019/04/25

まもなくゴールデンウウィークですね。
今年はなんと10連休!
…ということで、
交流会に向けて曲も決まったことだし、
連休中は練習を頑張るぞー!オー!
という方も多いのではないでしょうか。
私も、皆さんの弾く曲を一緒におさらいしつつ、
自分自身の曲の練習にも
少しずつ気合が入ってきました。

…と同時に焦ってきましたよ。

ヒィ~。(汗)

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曲が決まって、譜読みが済んで、
一通りスムーズに弾けるようになって、
強弱や緩急もつけて
気持ちよく弾けるようになってくると、
更に、「ここはまろやかな音で」とか
「広がっていくような雰囲気で」とか、
音に対するイメージが強くなっていき、
自分が鳴らしたい音色を目指して
どこまでも追求していきたくなります。
この『曲を仕上げていく作業』は
本当に面白く、奥が深~い世界です。

普段のレッスンでは、
一通り弾けるようになり、
強弱や緩急がついた段階で
本人が満足してしまい、そこで終了、
というケースや、
弾くことに精一杯で余裕がなくなってしまい、
(選曲レベルが実力より高かった時など)
その先へ到達しないまま終了、
というケースも多いかと思いますが、
年に1度、交流会の時くらいは、
ディープな世界に一歩足を踏みいれて、
皆さんにも『自分だけの音』を
探って欲しいなぁなんて思ったりします。

それにはまず、曲の中に出てくる、
大好きなフレーズ、
弾いていて楽しいところ、
グッとくる和音の響き、など
自分の感性に触れる箇所を
「どんな音でどんな風に弾きたいか」
イメージしてみてください。

「温かく厚みのある音」
「フワフワと舞うような感じ」など、
言葉で表してみるのも良いですし、
「灰色がかった青」「ショッキングピンク」
みたいに色を想像するのもOK。

音のイメージなど全くなくても
ピアノは指をおろせば音が鳴ります。
正しいタイミングで順番通りに鳴らせれば、
一応は曲として成り立ちます。
でも、その演奏で心を揺さぶられる人は
おそらくいないでしょう。

その曲に命を吹き込む作業は
最終的に弾き手に任されているのです。
音楽は「音を楽しむ」と書きます。
指を動かす作業だけするのではなく、
自分の持つイメージにそって
どうか「音そのもの」を楽しんでください。
自分のイメージ通りの音が
どうやったら出るのか、
あれこれ考えてみてください。
もちろん
「その音を出すにはどうすれば良い?」
という具体的なレッスンもいたします。

先日のこと。
「ここってオーケストラや吹奏楽だったら
シンバルが鳴り響くのかなぁ~と思って…」
と、レッスン中にK田さんが、ポツリ。
自分が感じているイメージを教えてくれました。
それを聞いて、
ぉぉおおおーーーーう。
そうそう、そう、そう、そ~~~ぅ!
そういう風にイメージを膨らませること!
感じること!
それ!それ大事!!(大興奮)

と思ったので
今回、記事にしてみたのでした。(*´ω`*)

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本日(4/25)、
修理、整音、調律の作業が
全部終了いたしました!

数回にわたり、あちこち修理をして頂いて、
色々なことが改善され
弾き心地がぐんと良くなったなぁ~
と感じていましたが、
今日の整音と調律の仕上げで
ガラリとピアノの音色が変わりました!

※修理内容については
 以前の記事に詳しく書いてあります

まろやかだけど、伸びのある音。
優しいけど、芯のある音。
タッチ、弾き方によって
表情の違う多彩な音色が出る感じがします。
これまでの
ダイレクトに鳴り響き、ブリリアントすぎる
ドーン!ジャーン!ギャーン!
な音色とはかなり違うので、
最初は自分の想像と違う音が出てしまい
少々戸惑うかもしれませんが、
それこそ『自分だけの音』を探りながら
弾き込んでいく作業が
楽しくなりそうな音の質だと思います。

ジワジワと音は変化していきますが、
今年の交流会は
良質な音で開催できそうで嬉しいです。
皆さん1人1人の『自分だけ音』を
蘇ったこのピアノが再現してくれるはず。
今から楽しみです。(^-^)